123勝151敗41休
この数字は何か見当がつきますでしょうか。
実は今年初場所から秋場所までの小結、関脇トータルの勝敗なんです。
勝ち越したのは延べ8人。
その内豪栄道が4回、栃煌山が3回、大関から陥落した琴欧州が1回なのでいかに他の力士が壁にぶち当たったかがわかります。
特に小結はひどく平成23年初場所までさかのぼっても、現横綱の鶴竜に豊ノ島、妙義龍、前述の栃煌山しか勝ち越しておらず、ほとんどの力士は勝ち越せず陥落しています。
豪栄道も小結は3場所経験していますが2度負け越しており、大関になった流れでは小結を飛ばして関脇に昇進していました。
前置きが長くなりましたが1年納めの九州場所。
何といっても話題は先場所最後まで優勝争いに残り13勝2敗の成績を上げた逸ノ城です。
今回小結を飛ばして関脇に昇進しましたが、鬼門の小結でなかったのは逸ノ城にとって何となく良い兆候なのかもしれません。
通常初日の取組で西関脇は東幕内2~3枚目と組まれていますので、九州場所もそれに倣うなら宝富士か高安という事になり、勝って勢いに乗る事は十分に考えられます。
本当は照ノ富士との対戦を見たかったんですが、西同士なのでこれは後のお楽しみという事なんでしょう。
いずれにせよ、逸ノ城が壁を乗り越えるのか壁に阻まれるのか、最大の関心事なのは間違いありません。
他に新関脇碧山、新小結勢に、先場所新関脇で7勝8敗と一点の負け越しで小結に留まった豪風。
逸ノ城と合わせて新三役3人は先場所と同じですが、そろそろ上位陣を脅かす三役であって欲しいです。
相撲人気は正にV字回復傾向ですが、三役が頑張る事で厚みが出来、より盛り上がる事は間違いありません。
再び筆頭まであがってきた栃煌山、先場所上位の壁に跳ね返された照ノ富士、地獄を見てきた栃ノ心、かち上げだけではない大砂嵐、正念場を迎えている遠藤。
白鵬32回目の優勝成るかというのも大いに注目ですが、ここは大相撲新時代へのきっかけとなる息吹を感じたい物です。
九州場所三役力士幕内成績
碧山 140勝124敗6休
逸ノ城 13勝 2敗
豪風 453勝491敗31休
勢 106勝104敗
※データは相撲レファレンス参照させていただきました。