影無茶のスポーツ24/7

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2015世界フィギュア女子シングルの見方・日本勢は果して・・・

鈴木、安藤、村主の引退、浅田のハーフハーフで若返った日本女子フィギュア界。

そんな状況下、宮原、本郷のティーンエージャーに経験豊富な村上という陣容は現状考えうるベストの代表でしょう。

オリンピック翌年は世代交代が常ですが、メダリストは全て不出場となってしまいました。

ロシアにしてもソトニコワが怪我、リプニツカヤが大不振でソチ組は不出場。

いかに消耗の激しい競技かを改めて認識する事になりました。

逆にチャンスが広がったという事で、表彰台を目指す氷上の戦いはより激しいものになるでしょう。

GPシリーズや他の大会とはわけが違う世界選手権。

世界チャンピオンを決めるこの大会でのポイントはいかに平常心で戦えるか。

ほとんどの選手が初の大舞台。

ほんの僅かな狂いが大きな失敗を引き起こしてしまいます。

注目のロシア勢で大将格を務める(フィギュアに大将格って言葉似合いませんね・汗;)トゥクタミシェワ。

彼女でさえも前回出場した世界選手権は10位。

その後不振に陥り、見事復活を遂げた今シーズン。

彼女らしさ満開の魅力あるプログラムでここまで一気に駆け抜けてきました。

そのトゥクタミシェワ、練習で何とトリプルアクセルを試したとのこと。

本番ではまず飛ばないでしょうが、他の選手へのけん制と審判へのアピールもあったのでしょう。

すでに火花散る戦いがはじまっているのです。

しかしトリプルを練習したそのことが、すでに平常心ではないのかもしれません。

私がロシア5人娘の中で将来トップに立つと考えるラディオノワも初の大舞台。

表彰台独占という見かたもありますが何が起きるかほんとわかりません。

そんなロシア勢を脅かすのは結局アメリカ勢と日本勢ということなのでしょう。

特にアメリカは3人ともソチ10位内の実績があります。

本来格付け的にはアメリカトップのグレイシーゴールド。

コンディショニングさえ上手くいけば確実に表彰台ですが4大陸が悪すぎました。

疲労骨折の影響が大きいようで回復具合を見る為にもSPの出来には注目です。

ワグナーは全米選手権1位。

ピークは過ぎたと思っていましたが、ここにくると経験は大きな武器です。

エドモンズは全米4位から巻き返して4大陸見事な演技で優勝。

大きな自信になったでしょうが、いかんせん格付け的にはアメリカでは3番手。

それこそ目を見張る素晴らしい演技が要求されます。

もちろん可能性はゼロではありませんが・・・。

日本勢は安定感抜群の宮原に期待したいです。

基礎練習がしっかり出来ているのでしょう。

大きく崩れないのが彼女の強さです。

結果は付いてくるものと考えて持ち味を出し切って欲しいです。

本来エースを努めなければいけない村上ですが、彼女はシニアデビューの年が一番輝いていた印象。

皆を幸せに出来る笑顔と華を持っている選手だけに、ここで輝きを取り戻してピョンチャンにつなげてほしいです。

本郷はひょうひょうとした感じがいいですね。

案外持てる力を出し切って入賞圏内に入ってくる気がします。

まだ技にメリハリがありませんが、今年急激に伸びてチャンスを物にした言わばシンデレラですから来年につながる何かを得る事が出来るでしょう。

それが彼女の大きな財産になります。

日本勢は、メダル確実と思われているロシア勢や虎視眈眈と表彰台を狙うアメリカ勢とは違い、追う立場で演技できる強みがあります。

誤解を恐れずに書きますが、ロシア、アメリカの選手達に失敗の連鎖が生まれた時に、自分達の滑りをしっかりとする事で表彰台が見えてきます。

同時にそれは来年の世界フィギュア3枠確保も視野に入るということです。

最低でもシーズンベスト、出来る限りパーソナルベストを目指しましょう。

結果は後から付いてきます。

健闘を祈ってテレビで応援しています。