4月16日から開催される国別対抗戦に出場する日本選手が決まりました。
やはり・・・というか羽生選手は出場する事になりました。
本音は今シーズンは休養に入るべきと思っていますが、私自身「これが羽生の生きる道」との結論に達しているので、あれこれ言う訳にはいきません。
ただ、本来選手を守る立場であるはずの協会には思うところがあります。
高橋大輔選手が、小塚選手が故障の為どれだけ苦労したか。
高橋選手のリハビリは想像を絶する苦しさとの戦いでした。
小塚選手もかつての滑りが出来ない自分にどれだけ歯がゆい思いでいる事か。
故障は彼ら本来のパフォーマンスを奪い取ってしまったのです。
今季多くの試練の中、無理して出場し続けた羽生選手。
協会は足枷をしてでも羽生を国別対抗に出場させるべきではありませんでした。
しかし羽生選手のコメント・・・
「負けたまま終わりたくない。全力を出し切りたい。」
「世界選手権の悔しさを早くぶつけられる舞台が出来て良かった」
これらは羽生の嘘偽りのない気持ちである事はまちがいありません。
羽生とはそういう男です。
こうなったら怪我をしない事を願いながら、国別対抗を楽しく見るというスタンスで臨まなければいけません。
その為にはどうすればよいのか・・・。
ひとつは何と言っても普段なかなか放映されないアイスダンス、ペアをしっかりと見られること。
世界フィギュア後驚きのペア解散がありましたが、ここは来シーズンへのステップとして新ペアを見てあげないといけません。
経験豊富なリード兄弟は前回国別(2013年)で4位。
今年は3位入賞が一つの目標となりますか。
世界フィギュアのエキシビションを見ても、ペア、アイスダンスにはシングルにはない魅力があります。
この機会に久しぶりにじっくりと見たいですね。
女子シングルは宮原と村上の両選手。
宮原は世界選手権で120%の力を出し切った後です。
今シーズンのピークはあくまで世界選手権に合わせていたので、それを維持するのは大変です。
一度切れたであろう緊張の糸はそうは簡単に戻りませんが、宮原選手には大きなプレッシャーのかからないリラックスした状態での演技に期待したいです。
どちらかというと緊張するタイプの宮原ですから、疲れに関係なくリラックスする事で素晴らしい演技が見られる可能性は十分あります。
羽生選手と村上選手はそれぞれ、今シーズンが激動の年。
この国別対抗で、来季につながる演技を見せてもらって、今度こそ休養にはいってもらいましょう。
あとはキスアンドクライでコーチと一緒にというお馴染みのスタイルではなく、競技者全員で結果を聞く形ですのでその何となく慣れていない、ちょっとぎこちない雰囲気を見るのも一つの楽しみです。
あとは何と言っても羽生選手の「来季に向かって良いイメージを持ってシーズンを終える事が出来ました。」というコメントを国別対抗終了後にぜひとも聞かせて欲しいですね!