昨日の国別対抗エキシビションで羽生が「パリの散歩道」を完璧に滑り、さらにエンディングで今シーズンのあらゆる思いをぶつけるかのような2回のジャンプを見せてフィギュアスケートの長い長い今シーズンが終わりました。
汗だくで、目の下にクマが出来ていましたが、羽生の表情はシーズンを乗り切った安堵の笑顔であふれていました。
高橋、織田、町田、鈴木、安藤、村主が引退、浅田がハーフハーフ。
一気にトップ選手がいなくなった日本フィギュアスケート界。
最後は木原高橋ペアの解散、リード姉の引退と激動の波は収まる事がありませんでした。
そんな今シーズンですが、やはり羽生を抜きには語れません。
オリンピックチャンピオンの責任と重圧を背負って今シーズンを迎えた羽生結弦は、本人の意思とは関係なく次から次へと立ちはだかる壁を越えて最後まで走りぬけました。
「孤高の人」異論はあるでしょうが私が彼を思う時、頭に浮かぶ言葉です。
ただし、彼は類まれな伝える力により、誰からも愛され尊敬の念を受けており、かつてこのようなバランスの選手がいたでしょうか。
若干二十歳にして、その域に達している羽生にはただただ驚くしかありません。
シーズンオフは短いです。
(彼自身も話しているように)身体のケアを中心にして次シーズンのプログラムを構築していってほしいです。
ファントムのフリーはあまり縁起もよくないので今回で見納めでしょう。
実際、今季オペラ座の怪人で滑った選手は誰一人満足いくシーズンをおくれなかったと思います。
ファントムの呪い?
個人的には今季SPをアレンジしてフリーに作り上げて欲しい気がしています。
来シーズンはまだ様々なチャレンジが出来ますので新しい試みを万全な状態で試してほしいです。
エキシビションで特別演技を行ったジュニア世界チャンピオン宇野昌磨。
昨日彼を見て、背が伸びる事によるジャンプのタイミングのずれより、横に大きくなることの方が心配である事がわかりました。
彼は太る体質ではないでしょうか(失礼)
シーズンオフも節制してその素質を順調に伸ばしてほしいです。
無良はとにもかくにも試合で持てる力を出し切ることが課題でしょう。
ジャンプの質の高さなどダイナミックな演技は他の日本選手の追随を許しません。
一皮むけた無良を見せて欲しいです。
新しい時代を迎えた日本フィギュア陣。
牽引していくのは羽生ですが、他の選手達も精進して再び層の厚さを構築してほしいです。
本当は女子も外国勢もまとめようと思ったんですが、長くなりそうなので(汗:)
次回にという事でお許しください。