影無茶のスポーツ24/7

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イチローにもう一度優勝の美酒を

イチローベーブルースの通産安打記録を超える2875安打を放ちました。

ジョージ・シスラーの年間安打記録を破った時と同様、ここ暫くはイチローが安打を放つ度に、伝説のバッターの名前が登場してくる事になるのでしょう。

41歳、現役メジャーリーガー最年長となった今も衰えを見せることなく常に話題を提供してくれるイチロー

その輝かしい成績は燦然と輝いており、素晴らしいプレーに狂喜乱舞しています。

しかし何故かマリナーズ時代から私の胸に残るモヤモヤした気持ち。

あたりまえですがベースボールは個人競技ではありません。

もちろん個々の選手の活躍が複合されて団体競技としての最大目標である優勝につながる訳ですが、それにしてもイチローが残してきた偉大な実績に比べ優勝回数の少ない事・・・。

これが残念でなりません。

誤解して頂きたくはないのですが、当時一部報道にあった他の選手たちとの軋轢。

事実であろうがなかろうが、それが優勝出来なかった要因とは全く思っていません。

マリナーズ入団の年、イチローのセンセーショナルな活躍はチームが地区優勝したことで更に価値を高めました。

ところが、それがイチローマリナーズ時代での唯一の優勝になると誰が想像出来たでしょう。

翌年から、途中移籍した2012年を除くマリナーズ10年間で6回も地区最下位の4位を経験。

もちろんイチローの功績がそれによって削がれることはありませんが、優勝が加わればよりイチローの偉業は確固たるものになっていたはずです。

2012年電撃移籍したヤンキースで久々の地区優勝。

ポストシーズンでもイチローは輝きを見せてくれました。

やはり団体競技は優勝してなんぼです。

ところが翌年翌々年、なんとヤンキースは21年ぶりとなる2年連続プレーオフ進出を逃すという状況。

ここまでくるとイチロー勝利の女神は嫉妬しているのかと思いたくなります。

そして迎えた2015年今シーズン。

マイアミ・マーリンズに移籍したイチローは再び輝きを増しています。

しかもその輝きはプレースタイルのみならず人間的魅力にまで及んでいるように思います。

今まではプロフェッショナルとしての孤高の人という印象が勝っていましたが、ここにきて彼本来が持つ人間的魅力も理解されだしたようです。

ところが肝心のマーリンズの成績がこれまたパッとしません。

2011年以降5位、5位、5位、4位ときて今年も現在5位と低迷中です。

リーグ屈指の外野陣を誇るとのことですが、どうもいけません。

監督が更迭され、後任に何とGMが就任したのも記憶に新しいです。

メジャーでは所属した球団の初年度は優勝というパターンも今回は難しそうです。

イチローの溌剌とした姿が見られるのは嬉しい限りですが、引退までにもう一回彼に優勝の美酒を味わってもらいたいですね。

WBC優勝時でのイチローの嬉しさ爆発の表情が忘れられません。