F1グランプリ第9戦イギリスグランプリ。
この時期イギリスはウィンブルドンも開催されていますが、共に雨で試合の流れが変わることがあります。
今回のイギリスGPも雨が最高の演出を見せてくれました。
レース序盤はウィリアムズとメルセデス、メルセデスパワーユニットを持つ4台が等間隔で先頭グループを形成。
かつてのマクラーレン、ロータスのホンダ勢4台がワン、ツー、スリー、フォーを成し遂げた時を思いだすメルセデスの圧倒的な力を見せつけられていました。
まあ結局このレースも結局最後までメルセデスは強かった訳ですが、中盤俄かに天候が怪しくなり、タイヤの選択に関してドライバー、チームの戦略が試されて最近では稀に見る面白いレースだったと思います。
まあ理想はこういった天候に左右される面白さではなくドライバーの技術と各マシンのポテンシャルそのもので争うのが理想ではあるのでしょうけど、このブリティッシュウェザーだけはちょっと特別な面白さがありましたね。
レインタイヤに履き替えるタイミング。
ハードタイヤのままスピンする車。
何しろ1周が長いので履き替えのタイミングがその後の順位を大きく左右します。
中盤に降った雨がやみ、コースが乾き始めたと思ったら終盤に再びインターミディエートでも危ないような激しい雨。
面白かったですね。
スタート時のアクシデントでバトンと接触してバトンがリタイアになったのは残念ですが、とにかく過酷な条件の中完走してポイントゲットしたことは、もちろん満足できるものでは到底ありえないでしょうが今後に向けて間違いなく大きな1点だったと思います。
レース前はさすがにフラストレーションがたまっていたアロンソ。
しかしさすがワールドチャンピオン。
それはそれ、これはこれとレースに集中しチームにとって貴重なポイントとデータを収集する事も出来ました。
6月の公式練習でもそれなりに走りこむこともできたので、正に3歩進んで2歩下がる状況ではありますが確実に一歩階段を上ったのではないでしょうか。
もちろんマクラーレンの母国イギリスではホンダに対する見方は厳しい物があるでしょう。
しかしかつて王座に君臨した関係の両社。
二人のワールドチャンピオンドライバーもプロフェッショナルな思考で頑張っています。
メルセデスとの差は大きいですが、復活!と言える日が来ることを信じて応援していきます。