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日本、スコットランドに完敗、ボーナスポイントがトーナメント進出の明暗を分ける

世紀の勝利を飾った余韻がまだまだ残る中、日本代表はスコットランドと第2戦を戦いました。試合は前半こそ7-12と1トライ差で折り返しましたが、後半エンジンのかかったスコットランドに5トライを許してしまい10-45で敗れてしまいました。

しかし最後まで戦う姿勢を失わなかった日本代表は今までの代表とは次元の違うチームであることを証明してくれました。残る試合はサモア、アメリカ。決勝トーナメント進出を目指すには当然ながら連勝が求められますが、今日の試合を振り返りながらトーナメント進出の可能性を探ってみます。

今日は日本代表に細かいミスが目立ちました。

試合開始直後、スコットランドが初戦特有の硬さがあると思われる中、3分、12分とレイドローに立てつづけにPGを決められます。

スコットランド代表の主将レイドローは、終始冷静にチームを引っ張っていました。

五郎丸の見事なタッチキックからドライビングモールでトライ、コンバージョンも決まり逆転した時は南アフリカ戦の勢いそのままに今日も一気に波に乗れるかと思いました。

しかしとにかく今日の日本は反則が多かった。

18分、20分にも連続してレイドローにPGを決められて7-12。

この後シンビンで一人少なくなった10分間、日本が逆にスコットランド陣内で責め続けトライ寸前まで行くも、固い守りで追加点を取れません。

前半最後のワンプレーでスコットランドがバックスの展開から一人余ってトライか!ってところを五郎丸が執念のタックルで点を許さず前半を終えた時には後半大いに期待出来ると思っていたんですが・・・。

後半開始早々日本は相手陣内に一気に攻め込み大きなチャンスを迎えます。

しかしスコットランドも必至のディフェンスで日本攻めきれません。

何とか五郎丸のPGで2点差まで追い上げますが、その直後にスコットランドに初トライを許すとあとは点差が開く一方。

日本も連続攻撃でボールをつなぎますが、攻撃が単調になり相手ディフェンスもなかなかゲインを許してくれません。

五郎丸のキックも不調で日本反撃の糸口がつかめないまま結局試合終了となりました。

スコットランドは後半動きも軽やかになり、当初心配されたスタミナも全く問題なく試合終了間際の日本の攻めも守り切られました。

今日の日本代表はミスや反則が多く、五郎丸の不調も重なって残念な結果となりました。

この試合スコットランドは4トライ以上のボーナスポイントもついて勝ち点5でB組首位に立ちました。

日本はB組唯一2試合を消化して勝ち点4変わらずで現在3位。

決勝トーナメント進出には残り2試合連勝は最低条件で、共に4トライ以上を決めてボーナスポイント2を獲得したいところです。

そうなると最終的に3勝1敗の勝ち点14。

これで進めなければもう仕方がありません。

格付けからいくと南アフリカスコットランドに勝つと考えて、最終的に日本と南アフリカスコットランドが3勝1敗で並ぶ可能性があります。

そこで明暗をわけるのはボーナスポイントということになります。

南アフリカは日本に負けるも4トライと得点差によるボーナスポイント2を獲得しています。

負けても勝ち点2を得たことは結果として大きいです。

(でも本来なら南アフリカはすでに勝ち点5取っていてもおかしくはなかったんですけどね)

スコットランド南アフリカにも勝てば、日本のトーナメント進出のハードルは下がりますが果してどうなるでしょう。

南アフリカスコットランドは10月4日に対戦です。

まあ、初戦南アフリカに世紀の勝利を飾ってくれたおかげで、こういった皮算用を立てられるわけですけども。

こういった思いを抱かせてくれただけでも日本代表には感謝ですね。

サモア戦まで10日。

再びその勇者ぶりを見せてくれると信じています。

ポイント(勝ち点)について

勝利→4 引き分け→2 敗戦→0 4トライ以上→1 7点差以内敗戦→1