井岡一翔がロベルト・ドミンゴ・ソーサを相手に迎えたWBA世界フライ級初防衛戦。井岡が全く危なげない戦いを繰り広げフルマーク一人を含む大差の判定で防衛に成功しました。かつては山中、内山と並ぶ絶対王者への道を歩んでいた井岡。ロマゴンとの対戦を“避けた”為にTBS元バンタム級チャンピオン亀田1号と同等の扱いを一部から受けるようになってしまいました。井岡自身もルエンロエンにまさかの完敗を喫し、このまま終わってしまうかと思われましたが、再起を図り強豪レベコに勝って、昨日の試合を見ると再び強い井岡が戻りつつあります。試合を振り返りながら今後の井岡の進む道について考えます。
身長が160センチに満たないのにリーチが173センチほどもあるソーサ。
その長い腕で頭からボディーまでをガードして前に出ながら重そうなパンチを繰り出してくる。
1Rソーサはその特徴を活かして井岡に戦いを挑みかけました。
ところが井岡は2Rには早くもソーサの動きに対応し自らの距離でジャブ、ストレート、ワンツーと顔やボディーに多彩な攻撃を仕掛け、的確にパンチを当て始めました。
2Rが終わった段階で井岡の勝利は間違いないと思えるほど二人の差は大きかったですね。
さすがにKOでしか勝つ見込みがないソーサが11、12R捨て身で向かってきた時に少し被弾しましたが、井岡の顔は全く試合前と変わらない涼しい顔をしていました。
ルエンロエン同様リーチが長く、好戦的な選手でしたが完璧に対応出来ました。
もちろんルエンロエンとの実力差はありますが・・・。
結果も大差の判定でしたが、井岡としては当然KO勝利を狙っていたでしょう。
ライトフライ級時代は昨日と同じような戦い方からタイミングよく繰り出す切れの良いパンチで相手は倒れましたが、フライ級ではそこまでのパンチ力がないってことでしょうか。
今後の課題としてはパンチ力の強化というよりも、今のスタイルを継続しながらもっと手数を増やし、ここぞという時にラッシュして相手の戦意を喪失させるような戦い方を身につけるべきでしょう。
聞く所によると年内にもう1戦防衛戦を行うとのことで、レベコとの再戦となるようです。
レベコ戦もその戦い方に様々n声がありましたが、試合としては完全に勝っていました。
後半、レベコのンチは井岡に当たりませんでした。
レベコも油断とはいかないまでも多少甘く見ていたと思うので今度は万全の調整をして挑んでくるでしょう。
本気のレベコを返り討ちにして、いよいよ井岡が口にするフライ級最強に向かって有言実行あるのみです。
今度こそ!
WBA・WBO統一王者ファン・フランシスコ・エストラーダ 35戦33勝(24KO)2敗
WBC王者 ローマン・ゴンサレス 43戦43勝(37KO)
IBF王者 アムナット・ルエンロエン 16戦16勝(5KO)
ロベルト・ドミンゴ・ソーサ 30戦26勝(14KO)3敗1分