ジャイアンツ歴代12人目、高橋新監督の誕生です。経緯を含めて今回の人事異動!?にどうも批判的な意見が多いようです。確かに現役高橋をまだ見たい思いはあるし、まさかあの三振が最後の打席に・・・何で?という声があるのもうなずけます。が、それでも私は高橋が監督になるなら今しかないと考えるのです。
20日各紙が一斉に由伸に監督要請と見出しが躍りました。
大前研一氏風に書くと、まるで私が想像して書いた投稿記事を読んだかのように・・・(自慢)
冗談はさておき、江川事件以降どうもジャイアンツはやることなすこと批判を受ける体質になってしまいましたね。
まあ仕方がないところも確かにあったりしますが、ファンとしては複雑です。
今回の高橋監督誕生についても批判的な声があります。
しかし彼自身も最終的には(今回は本人もさすがに「今かっ!」と思ったかもしれませんが)監督就任を望んでいました。
今回の要請を断るなら、受けた時点ですぐ断っていたでしょう。
「引き受けるなら兼任はない」
保留はしましたが現役への未練を断ち切る時間が少し欲しかっただけで、彼はその時点で腹をくくっていたと思います。
主力選手が衰えてきて、大変な時期なのに・・・という声もあるでしょう。
ですが、逆にお家の一大事に2~3年繋ぎの監督というのが果たしてありえるのか。
高橋監督へうまくバトンを渡してくれなんて要請はありえないし、受ける人はいません。
仮にいたとして、その場合、当然高橋はもう1年選手兼任でその次からコーチ選任でしょうが、結果が出ずに泥沼状態で時が過ぎた場合、高橋へのバトンではなく、コーチとして引責辞任の目も出てくる訳です。
逆に優勝、悪くても2位だった場合、その期間監督を務めた人の手腕が認められ契約更新が優先されることになります。
そうなると、さらに時が経ち、もしかしたら松井氏も気が変わってくるかもしれない。
阿部監督待望論も出てくるかもしれない。
故・藤田監督のようにつなぎに徹する事が出来る人が果たしているでしょうか(人格的にも能力的にも)
時は今、高橋監督誕生はこのタイミングしかなかったのだと思います。
私はあと1年打席に立つ事が出来ても、その後コーチとしての姿しか見る事が出来ないなら、打席にはもう立てないけど監督として采配をふるう高橋の姿を見たい。
そう思っています。
監督としての能力があれば、たとえ世代交代の狭間であって優勝できなくても。キラリと光る物を見せてくれるでしょう。
その力がなかったら、2~3年後に世代交代も進み、上手く継承出来たとしても監督として成功することはないと思います。
私は、来年優勝を望む訳ではありません(出来たらこんな嬉しい事は有りませんが)
繰り返しになりますが、まずは再来年に向けて本当に楽しみになるチームを作っていただければそれで十分です。
それでこそ高橋新監督が手掛けたチーム。
そのチームで2年後あるいは3年後に優勝の美酒を味わえたら最高です。
今回、火中の栗を拾う形になりましたが、高橋由伸の英断は必ずやプラスになるでしょう。
先日どなたかが書いておられましたが、原野球の継承というよりも高橋野球を作り出してくれればと思います。
ジャイアンツ新時代にわくわくします。