脇谷が帰って来ます。2013年のオフ、片岡の人的保障としてライオンズに移籍して早や2年。この2年間で輝きを取り戻したと思ったら足首骨折でそのまま今シーズンを終えた脇谷。波乱万丈なプロ生活ですが、彼の加入は高橋由伸新監督にとって戦術面のオプションを増やす効果的な補強と言えるでしょう。
前回のジャイアンツ時代は主にセカンドを守り、打順は2番か8番。
2010年にはレギュラー級の活躍をしましたが、若手の台頭や大きな故障などで以後は出番が減ってしまいました。
リハビリ復帰後の2013年開幕戦で決勝タイムリーを放つなど開幕からしばらくは活躍しましたが、最終的には若手の台頭に尻すぼみとなり結局ライオンズへ移籍。
まさか再びジャイアンツのユニフォームを着る脇谷を見られるとは思ってませんでしたが、ライオンズでの活躍を見るとジャイアンツはとても良い補強をしましたね。
ライオンズ時代の脇谷の成績は
2014年 96試合(先発47試合)打率.263本塁打2打点20出塁率.318
2015年118試合(先発54試合)打率.294本塁打3打点22出塁率.367
打順はジャイアンツ時と違って6番、7番や今年は3番にも座り、守備面でもセカンド、ファースト、サードに右翼も守るなどユーティリティぶりを発揮しました。
このシーズンオフ、補強らしい補強がないジャイアンツにとって、脇谷の加入は大きいです。
内外野問わずユーティリティプレーヤーとして多くのチャンスを与えられるでしょうし、各ポジションで熾烈な競争が勃発します。
来シーズンを戦い抜くためには各選手のレベルアップが求められるジャイアンツ。
その為にも競争となる相手は必要で、脇谷の復帰は十分な導火線に成り得ます。
もちろん脇谷自身も高橋監督に対して「一番信頼している方・・・」とコメントしており相当の覚悟を持っていると思われ、当然のこととは言え競争を勝ち抜く決意でしょう。
ここまでのプロ野球人生は活躍と不振の両極端に故障も重なり正に波乱万丈。
レギュラー陣に衰えが見られ若手の成長が待望されるジャイアンツ。
こういった過渡期にはベテランの力が必ず必要となります。
ジャイアンツでやり残したこも多かったはずです。
脇谷にとっても大きなチャンス。
きっと彼はやってくれるでしょう。