リオ五輪選考レースを兼ねた福岡国際マラソン。有力選手の出場が少なく川内選手にとってチャンスと思われましたが・・・まさかの日本人選手4番手という無念の結果。日本人トップは2時間8分56秒の記録で旭化成の佐々木選手でした。川内選手はかなり落胆していましたが、日本マラソン界の現状を考えると・・・まだ脈はあるかと。
佐々木選手頑張りました。
タイムは微妙ですがトップとの差が40秒ありません。
レース運びも見るべきものがあったので有力な代表候補でしょう。
しかしどうしても本番のリオで日本人選手表彰台のイメージが沸いてきません
この現状はいかがなものでしょうか。
ここでリオ五輪男子マラソンの選考基準をおさらいの意味で記させていただきます。
○世界選手権8位以内で日本人トップ
○選考レース(福岡国際、東京、びわ湖毎日)での日本人3位以内の選手から①2014年4月1日から2016年3月31日までの間に2時間6分30秒を突破した者②各レースの内容を総合的に勘案し本大会で活躍が期待される選手を選考するが優先順位は①②の順とする。
なんだかなあ~って感じです。
まず世界選手権ではエース今井が欠場、最高が藤原選手の21位・・・では当然内定はなし。
これで二つのレースが終わった訳ですが、福岡トップの佐々木選手のみが有力候補という現状は寂しい限りです。
川内選手は内定確実を得るチャンスでしたが日本人4位で対象にもならないまさかの結果。
大塚選手との差は2秒。
この僅か2秒が果てしなく遠い2秒になってしまいました。
川内選手は落胆していましたが、これで川内選手の代表の芽がなくなったかというと、現在の男子マラソンのレベルから見ると幸か不幸かまだチャンスがあるように思えます。
まず設定タイムの2時間6分30秒を突破する選手が本当に現れるのかという疑問。
もちろんそういう選手が出てくれる事が望ましい訳ですが・・・。
歴代で6分台を出した選手は3人いますが一番直近が2002年の高岡選手。
もう13年も前の話です。
現役最速の今井選手が2時間7分39秒なので、このハードルはかなり高そうです。
残る選考レースは2試合。
世界選手権組の藤原、前田に当然今井、その他いわゆるナショナルチームメンバーも出てくるでしょう。
しかし海外有力選手も出場し、代表争いというプレッシャーは半端ではありません。
順位だけでなくレース運びも重要な要素となる中で力を出し切れる選手がいるのか疑問です。
世界選手権代表組の3人は依然として最有力だと思われますし、選考レースでも日本人上位3人に入る可能性は高いですが、肝心の世界陸上の結果から本大会で活躍が見込まれると果たして言えるのかどうか。
そこに川内選手の可能性が僅かながら残っていると思う訳です。
陸連は選考レースに複数出るのは問題にはしないが最初のレースを重視すると語っています。
そういう意味で川内選手が福岡で失敗したのは大きなマイナスです。
左足の痛みも代表選考というプレッシャーが原因なのかもしれません。
しかし彼は、自身が掲げるマイルールによりぶれずに進んできました。
ここまで来たら良い意味で開き直って、残るどちらかの選考レースに出場し日本人トップを目指すべきでしょう。
陸連設定タイムを超える選手はおそらく出ません。
たとえ選考レース2試合目であっても、結局日本人トップというのは大きなアピールポイントに成りえます。
記事を読むと20日の防府読売マラソンを走ってから考えたいとあります。
いかにも川内らしいなあと思いました。
やっぱり走るんだ!って(笑)
マラソン実戦主義。
川内流マイルールです。
現段階ではまだほとんどの選手が横一線。
そう思う今日この頃です。