一昨年の覇者東海大仰星と昨年の覇者東福岡が激突した全国高校ラグビー準決勝。ワールドカップでの代表チームの大活躍以降急激に注目度アップのラグビー界ですが残念ながら高校ラグビーの放送状況はさびしい物です。しかし昔から高校ラグビーは掛け値なしに面白い!昨日のこの試合も正に白熱の戦いでした。
今年の3冠達成を狙う仰星に対しここ8年間で5回の優勝を飾っている東福岡。
正に現在の高校ラグビーを牽引する両校の戦いは期待を裏切らない大激戦となりました。
何しろほとんどゲームが途切れない。
無駄なキックをしない。
Wカップの日本代表を彷彿とさせる走って起点を作ってそこからまたつないで走るラグビー。
そんな中、前半は東福岡のちょっとしたミスを仰星がチャンスにしてトライに結びつける。
その集中力は見事でした。
逆に後半は東福岡が攻める攻める。
24対22と1ペナルティーゴール差で迎えた残り5~6分あたりからの攻防は手に汗握る大変な状況でした。
後半30分を過ぎてから最後の東福岡の攻撃は17フェイズにも及ぶ物でした。
仰星が反則をすればペナルティーゴールで東福岡逆転してそのまま試合終了の場面。
よくぞあそこで仰星は最後マイボールに出来た物です。
ノーサイドの笛が鳴っても東福岡の選手はグラウンドに倒れこまず相手を称える見事な態度。
最高の敗者でした。
もちろん勝った仰星もよくぞあの場面守り切りました。
嬉しさ爆発でしたが、その集中力は見事です。
高校ラグビーは代表チームのルーツとも言える戦いを昔から続けています。
両チームは改めてその事を認識させてくれました。
両校に拍手!