マリア・シャラポワが重大発表を行うとの報道があった時、故障により引退または長期離脱に関する内容だろうとほとんどの人は思ったでしょう。ところが予想をはるかに上回る衝撃の内容。ドーピングで陽性反応が出たとの発表はこれっぽっちも想像していませんでした。
報道によると、おおよそ以下の内容が明らかにされました。
・ドーピングテストは全豪オープン期間中の1月26日、準々決勝の試合後に行われた。
・サンプルはWADA(世界アンチ・ドーピング機関)が定める研究機関に提出され、検査の結果、WADAが禁止薬物に定める“メルドニウム”の陽性反応が検出された。
・3月2日にシャラポワへの通達が行われ、シャラポワもメルドニウムを摂取していたことを認めた。
・処分が執行されるのは3月12日から。出場停止期間などの具体的な内容は、まだ決まっていない。
出典スポーツナビ
シャラポワの落胆は察するに余りあります。
自らアンチドーピングの先頭を走る選手の一人として、自分を責めるとともに後悔の念に苛まれているにちがいありません。
しかし自らそれを発表する事で、決して悪意を持ってこれを摂取したのではなく、いわゆる法律用語としての善意であることを強調したい側面もあったのでしょう。
また、どのような処分がくだされようとしても受け入れる覚悟は出来ているが、事情を説明することにより、世論で処罰が軽くなる効果も期待するところだと思います。
アンチドーピングを否定するものでは全くありませんがリストに関しては、どうも十把一絡げの印象を拭えません。
金メダルを取ることの為に身体を犠牲にするなんてことはあってはなりませんし組織ぐるみで不正を働いたり、個人でも悪意を持ってこれを使用した場合は厳罰に処されて当然です。
しかし今回のシャラポワのケースは明らかに違うようです。
これからも同様な事例は(過去にも)発生するでしょう。
シャラポワには当然何らかの処分はくだされるでしょうが果してどのような内容になるのか・・・。
あらためてドーピングについて、選手達も我々も深く考える機会が与えられたと思う次第です。