世界一奪還を目指した侍ジャパン。
惜しくも本気の米国に惜敗。
2大会連続のベスト4という結果。
選手達は何が何でも優勝したかったでしょう。
それがアスリートの本能です。
フィギュア世界ジュニアの本田選手が200点超えで最高の笑顔を見せたその後にザギトワに抜かれ涙したシーンは、かつて世界選手権で浅田が会心の演技で満面の笑みを見せたすぐ後に安藤選手に逆転され悔し涙を流したシーンを彷彿とさせました。
リオ五輪での吉田の号泣も記憶に新しいです。
かようにアスリートはてっぺんを目指すのです。
今回のジャパンがここまでの感動を我々に与えてくれると大会前に予想した人は少なかったと思います。
試合ごとに団結力が増していくのが手に取るようにわかる。
投手陣もそれぞれが個性を発揮しながらチームの為に全力を尽くすその姿は野球の面白さを再認識させてくれるに十分でした。
今はただお疲れ様と言うだけです。
ベスト4でおめでとうなんて言葉は選手達には受け入れられるものではないでしょう。
空港でジャパンを迎えたファンが比較的静かだったのも何と声をかけたら良いかわからなかったのではないでしょうか。
しかし侍ジャパンの戦いぶりは間違いなく我々の記憶に残る。
それは間違いありません。
さてペナント開幕が迫って来ました。
過去にも言われたペナント前にWBCに参加することの是非。
米国などは公式戦に万全の体調で臨むため過去の大会では参加しない選手が続出しました。
日本でも公式戦前のWBCに否定的な野球ファンは今でも少なからずいると思います。
いやいやファンだけでなく野球界に身を置く人の中にも・・・。
実際のところどうなのか・・・。
これだけの戦いを繰り広げてきた選手達。
得る者は多かったと思います。
個々の選手の財産にもなったことでしょう。
しかしやっぱり心配は心配。
理由は?
例年と違って早めに身体を作ったことによるピーキングのずれ。
WBCで目一杯頑張ったことによる疲れ?
無理をしての故障?
いや、それよりも心配なのは選手達のWBCロスです。
野球ファンのWBCロス?
それはもうどうでもよろしい~。
これだけの激闘。
祭りの後の寂しさ。
張りつめていた気持ちは確実に緩んでしまいます。
一度切れた気持ちを短期間で再びモチベーションを上げることはほんと難しい。
切れた気持ちでプレイした時に(練習も含む)得てして故障してしまうものです。
誰もが言い状態でシーズンに入りたい。
スタートで波に乗れるかどうか。
短期間の間に身体的にも精神的にもリフレッシュした上で再びモチベーションを上げる。
個人にとってもチームにとっても大切な大切な時期なんですね。
WBCの選手達は当然所属チームで主力の選手ばかり。
ペナントでも活躍することを願う今日この頃です。