ついにというか、ようやくというか稀勢の里が休場する決断を下しました。
ここまで横綱の責任感だけで土俵を勤め上げてきたと思います。
最初から相撲を取れる状態ではなかった訳ですから。
逆によく10日間土俵に上がり続けました。
稀勢の里関自ら親方に相撲が取れないと申し出たくらいですから余程状態が悪いのでしょう。
こうなれば完璧に直して欲しい。
時間がかかっても構わないじゃないですか。
長い夏巡業が始まります。
力士達が最も力をつける夏巡業。
ここに万全の態勢で望めないのは忸怩たる思いでしょう。
しかし稽古の質を変えて、筋力を出来るだけ衰えさせず、下半身の強化を図るようなプログラムを組むことは可能だと思います。
今場所は結果として休場に至ってしまいました。
今後一番だめなのは中途半端な状態で出場して同じように休場する事です。
何が言いたいかというと、事ここに至ったからには、完治を優先にする。
その為にはタイトルに書いた通り数場所休場しても良いではありませんか。
毎場所無理して出場を続け中途半端な成績で終えるのと、完全に直して横綱の責任を果たすのとどちらが良いか。
前にも書きましたが横綱に陥落の制度がないのは、横綱は万全な態勢で勤めを果すと解釈されるべきです。
中途半端な状態で出てはいけないのです。
その為には数場所休んでも良い訳です。
当然のことながら相撲ファンは強い稀勢関を見たい。
土俵上での痛々しい姿は見たくありません。
不安がなくなり左肩、腕にサポーターを巻かない状態で土俵に上がって、稀勢の里らしい相撲を見せてくれるなら、それまで相撲ファンは待ってくれますよ。