世界卓球2017が終わりました。
進境著しくかつての強さを取り戻しつつある日本卓球陣。
今回混合ダブルスで石川・吉村組が金メダル。
男子ダブルスで森薗・大島組が銀、丹羽・吉村組が銅。
女子ダブルスが伊藤・早田の16歳コンビが銅メダル。
女子シングルスでハリケーン平野が銅メダル。
その他にも男子シングルスで史上最年少13歳で張本少年が堂々のベスト8。
東京オリンピックに向けては正に視界良好と言って差し支えありません。
特に日本勢はティーンの活躍が著しく、昨年ワールドカップ優勝から始まった平野選手の快進撃はその象徴です。
先のアジア選手権で中国三人娘を撃破した強さは本物で今大会準々決勝でも世界ランク4位フォン・ティエンウェイ選手を圧倒しました。
特に彼女の成長を感じたのは第3ゲーム。
フォンに先行を許した平野が粘り強く追いつき10対10になってからの息詰まる展開。
17歳の平野は見事な攻撃卓球で18対16でこのセットを取りましたが勝利への執念を強く感じ取ることが出来ました。
結局4対0のストレートでフォンに勝利して48年ぶりのメダルを確定した訳です。
試合後のインタビューでの天真爛漫ぶりは試合中とのギャップに驚くばかりですが、オリンピックでの控え即ち、先に大舞台に立った伊藤選手へのライバル心がここまで彼女を覚醒させた原動力になったのは間違いないのでしょう。
日本選手権ではエース石川にも勝っている訳で世界ランク上位の選手にここのところ軒並み勝っていることになります。
この平野を始め伊藤、早田が16歳、男子では張本が13歳、ティーン達が日本卓球陣の主力を形成するに至りました。
大会全体では中国勢が依然強くメダル獲得でも金4、銀3、銅2.5と相変わらずの王国ぶり。
しかし日本もこれに続き金1、銀1、銅3は十分な成績です。
もちろんこの結果を持って日本勢がすぐに中国を追い詰める事が出来るかと言えばそう簡単な事ではない程に中国選手の層は厚いと思います。
しかし日本のティーン達が世界の大舞台を経験し、十分すぎる結果を出したことで他の国の同世代の選手達に対して大きな大きなアドバンテージを持てた事は間違いなく、そういう意味からも大変意義ある世界選手権でした。
石川、水谷の男女エースやその他中堅選手達もこのまま黙っているはずもなく互いに切磋琢磨して益々レベルの向上が図られていく。
東京オリンピックだけでなく今年9月に決定する2024年オリンピックも含めて、日本卓球陣の未来は明るいことは間違いありません。