現在日本ジムに所属している世界チャンピオンはホルヘ・リナレスを入れて11人。
階級の細分化、公認団体の増加というファクターはありますが、かつてない隆盛状態が続いています。
先月には井上尚弥が全米デビューを衝撃のTKOで飾り、山中慎介との世紀の一戦を戦った岩佐が念願のチャンピオンベルトを手に入れました。
そんな中、いよいよ村田諒太とアッサン・エンダムの再戦が秒読み段階に入りました。
不可解極まりない判定は大問題となり、異例ともいえる再戦。
村田陣営もラストチャンスとの思いでエンダムを倒しに行くでしょう。
どんな勝ち方でもいいので(もちろん爽快なKO勝ちを期待しますが)エンダムに勝利してチャンピオンベルトを巻いて欲しい。
本当は5月20日に村田は世界チャンピオンになっていたのです。
それがデタラメな判定でベルトをかっさらわれてしまったのです。
何が何でも勝たなければなりません。
ただし、このリマッチ。
これがなかなか難しい。
どんな形であれ、たとえ今回のようにひどい判定で勝利を盗まれたような試合のリマッチであっても、不思議と返り討ちにあうケースは枚挙にいとまがありません。
ごく最近でもあのロマゴンがシーサケットに再戦で信じられない負け方をしました。
どんな勝ち方であっても勝者は一度戦って勝った相手という記憶が何かしら力となって精神的に優位にたてるのでしょうか。
そんなジンクスめいた物を村田には是非とも破って王者について欲しい。
心からそう願っています。
比嘉大吾。
13戦13勝13KOで世界王者に登り詰めた前回の試合。
ウェイトオーバーで試合前に王座はく奪となったファン・エルナンデスとの激しい攻防の末、見事なノックアウトでの王座奪取。
何と予備検診で胸囲が驚異の(ん?)98センチ!
フライ級の比嘉がミドル級エンダムと同じ数字。
ちなみに八重樫が前回の試合で88センチ、井上尚弥が90センチほどですからいかに比嘉の胸囲が凄いかがわかります。
挑戦者トマ・マソンは21戦17勝(5KO)3敗1分という成績。
ベルトは守るほうが難しいと言われ、まして今回初防衛戦。
今年も初防衛戦で敗れたチャンピオンが何人かいます。
そんな壁を越えようとする比嘉選手。
相手のマソンはダウンしたことがないとのことですが、ここは14連続KO勝利を目指してほしいです。
村田の再戦がなり、井上は全米デビュー、あの岩佐が新王者という状況の中、山中選手が気の毒な状況です。
あろうことかルイス・ネリの次の試合が決まったという報道。
それを見て椅子から転げ落ちました。
えっ!?いったい何のためのドーピング?
再検査でも陽性だったんでしょ。
わけわからん。
世界的なアンチドーピングの大きな波の中、WBCはいったい何を考えているのでしょう。
テニスや陸上やサッカーなどと違って殴り合いのボクシング。
命にかかわることなのに、これはもはやスポーツではありません。
ありえない!
山中選手が気の毒でなりません。
これでは再起しようと思っていてもモチベーションがダダ下がりになってしまいます。
こんなデタラメなことしていたらファンはどんどん離れていきますよ。
山中選手、もうWBCなんか見切りをつけて他団体のチャンピオンを目指しましょうよ。
不愉快極まりないニュースでした。