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フィギュアスケート Road To 平昌  中国杯SP感想

GPシリーズ早くも3戦目。

まずは中国杯男女シングルスSPの順位から。

〇男子

                 ポイント   TES    PCS   

1位 ミハイル・コリヤダ    103.13  59.63  43.50

2位 ボーヤン・ジン       93.89  52.67  41.22

3位 ハビエル・フェルナンデス  90.57  44.35  46.22

4位 田中刑事          87.19  47.91  39.28

5位 マックス・アーロン     83.11  44.50  38.61

〇女子

1位 ガブリエル・デールマン   70.65  37.51  33.14

2位 樋口新葉          70.53  37.68  32.85

3位 エレーナ・ラディオノワ   70.48  37.17  33.31

4位 アリーナ・ザギトワ     69.44  39.01  31.43

5位 E・トゥクタミシェワ    67.10  35.67  31.43 

6位 本田真凛          66.90  35.01  31.89

7位 三原舞依          66.90  34.66  32.24

まずは驚きのコリヤダ得点103.13。

これはSP歴代4位あたりになるのではないですか。

3個のジャンプ要素は完璧。

スピンもステップもレベル4。

もしかしてここでシーズン最高の演技をしてしまったかもと思うほどの見事な滑りでした。

4回転の扉を開いたボーヤン・ジンもまだ不安定ながら着実に調子上げてきています。

目標はまだ先です。

フェルナンデスはまだまだジャンプが不安定です。

しかしオータムクラシックの時も書きましたが必ず平昌に照準を合わせてくるでしょう。

何といっても演技構成点の不可解とも思える高い点。

確かにSPにしてもまるでチャップリンを思わす印象に残る振り付けですが、肝心のジャンプがグダグダでこの演技構成点は格付けの高さを表しています。

まだまだ主役の一人であることは間違いありません。

心配された田中は出場してきましたが、頑張りました。

加点をもらえるジャンプを揃え、出来ることは全て出し切ったように思います。

ケガを感じさせない演技で根性を見せてくれました。

第三の男の争いはし烈を極める様相です。

ケガの回復具合は心配ですが、大きなチャンスを逃したくない気持ちが伝わってきます。

悔いのない戦いをしたいという気持ちなのでしょう。

女子はとんでもない大混戦。

1位のデールマンから7位三原まで僅か3.75点!

もうどうにでも転ぶ順位で、フリーではミスをしたら脱落です。

日本の3人ロシアの3人を抑えてSP首位に立ったのは世界選手権3位のデールマン。

スケートカナダでもオズモンドが優勝しましたが今やアメリカよりカナダの方が勢いに乗っています。

樋口やりました。

3年連続全日本表彰台や世界選手権の経験が大きいのでしょう。

アクセルは距離も出て見栄えがするし、スピードは相変わらずなのでフリーを終えて日本人トップで表彰台に上った場合代表選出に向けて印象は良いですね。

ロスレコムで3位なので2位以上に入ってファイナルへの望みを持ちたいところです。

本田もマクラーレンと残すところあと・・・ちゃうちゃう、それ別の記事(もうええって?)

本田選手は6位

スケートカナダの失敗を1週間である程度持ち直したのは根性あります。

ステップもスピンもレベル4の評価。

変更してまでどうしても滑りたかったSP。

本田選手のやや背伸びした青春が表現された良いプログラムだと思います。

三原選手のSPも良いプログラムなんですけどね。

曲はリベルタンゴですが、私はその雰囲気にヌーヴェルバーグ的な何かを感じます。

元々SPよりフリーを得意としている選手。

この3選手使用曲もそれぞれ魅力ある選択で三者三様とても見応えがあります。

代表争いもあって3人のフリーは火花が散りそうです。

その火花散る争いの前にはロシア3人娘も今回は脇役でしょうか。

後半に全てのジャンプを持ってくるザギトワは転倒が無ければ減点分とGOEの点を加算すればトップだったと思われ、やはりフリーでの逆転優勝候補筆頭だと思いますが、何しろシニアGPシリーズデビュー戦。

何が起こるかわかりません。

ラディオノワは存在感を見せてくれました。

彼女も早くからシニアで戦ってきてるのでピーキングは心得ているのでしょう。

代表枠を得るには国内選手権、欧州選手権が大切ですので徐々に上げていく算段なのでしょう。

何度も言うようにオリンピックに最高の演技を見せることが大切。

その前に熾烈な代表争いがありますが、各選手の戦略がとても大切です。

明日のフリー。

日本の3選手は期待を込めて2位樋口3位三原5位本田と予想します。

優勝?ザギトワということで、4位にデールマンとしておきます。