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大阪国際女子マラソンからスター誕生

東京オリンピックの代表選考につながる大切なレースのひとつ、大阪国際女子マラソンが行われました。

優勝は初マラソンの松田瑞生選手で2時間22分44秒の好タイム。

2位が北海道マラソン優勝者の前田穂南選手で2時間23分48秒。

3位は昨年名古屋ウィメンズマラソンを初マラソン日本最高記録で駆け抜けた安藤友香選手が2時間27分37秒と少し離されましたが大きな意味を持つタイムでゴール。

この結果は東京オリンピックに向けて文句なしと言えるものです。

東京オリンピックのマラソン選考は、既に昨年北海道マラソンから、マラソングランドチャンピオンンシップシリーズ(以下MGCシリーズ)と銘打ち始まっています。

ちなみに大阪国際女子マラソンの、(東京オリンピック代表選考レースとなる)MGC出場資格は日本人3位以内ならば2時間28分以内、4~6位ならば2時間27分以内というものです。

松田選手は一発でMGCへの出場資格を得ましたが、2位の前田選手はすでに北海道マラソンで出場資格を持っており、3位の安藤選手も今回の3位以内での基準タイムをクリアしたため出場資格を得ることが出来ました。

安藤選手はレース後悔しさをにじませていましたが、あと24秒タイムが悪かったらMGCへの出場資格を得られなかった訳で、この24秒はとてつもなく大きい24秒でした。

もちろんまだまだ選考レースは続きますが、ここでMGCの出場資格を得たことと同時にレースへの課題も見つかったということで、スケジュールをしっかり立てて強化を図ることが出来るので今回の大会は大きな意義があったと言えるでしょう。

それにしても優勝した松田選手の力強い走りには驚きました。

1年間で21万回の腹筋!

パワフルな走りは最後まで衰えず初マラソンとは思えない強いレース運びでした。

前半より後半の方がタイムが上回っているのが素晴らしく、インタビューなどで見せた明るいキャラも大きな武器になりそうで新星誕生と言って良いでしょう。

2位の前田選手も25キロ付近でペースメーカーを置いて勝負に出るスパートをかけたのは素晴らしかったですね。

世界を相手に走るにはこういったペースを自分で作ることがとても有効で、今回松田選手には敗れたものの夏の北海道マラソンを優勝していることもあって、おそらく東京オリンピックと同じコース同じ時期に開催されると思われるMGCに向けては大きなアドバンテージでしょう。

その前田選手を31キロ付近で一気に抜き去った松田選手との薫英の先輩後輩コンビはほんと楽しみです。

何よりこの二人は22歳、21歳と若い。

こうしてMGCシリーズが始まったところで、有望な若手が登場してくるのは2年後の本番に向かって明るい材料です。

来週は男子別大毎日マラソンが行われます。

陸連が今回取り入れたMGCシリーズ。

過去のファジーな選考基準で、オリンピックのたびに揉めに揉めた反省から生まれた画期的な選考基準。

私は個人的に大賛成なんですが、それについては今後賛否両論様々な声が上がってくると思うので、その時に思いを書かせていただきます。

まずは大きな収穫が見られた大阪国際女子マラソンでした。