遠藤関がようやくというか、ついにというか、新三役に昇進しました。
当初、ここまで三役昇進に時間がかかることを誰が想像したでしょうか。
デビュー以来の成績を以下に記します(相撲レファレンス参照致しました)
デビュー以来の通算成績 228勝193敗(不戦敗4含む)28休
幕内成績 193勝184敗(不戦敗4含む)28休
十両成績 25勝 5敗
幕下成績 10勝 4敗
準優勝1回・技能賞2回・敢闘賞1回
十両を14勝1敗の優勝により1場所通過。
僅か所要3場所で入幕を果たした時は未来の横綱候補として大注目を浴びました。
しかし好事魔多し。
新入幕の場所も順調に勝ち星を重ね9勝3敗で迎えた13日目に左足首を故障。
以後エレベーター力士になってしまったのは、この怪我が影響したに違いありません。
追い打ちをかけるように平成27年春場所靱帯損傷の大怪我。
誰もが数場所休場と思うほどの重症でしたが、何と翌夏場所に強行出場。
稀勢の里もそうですが、怪我を押して出場するのが美徳という文化が遠藤の場合も出世を遅らせてしまったと私は考えます。
結局当初の輝きは失せてしまい、エレベーターを繰り返し、怪我も繰り返す。
このまま才能を開花させることなく終わってしまうのかと考えるようになった29年秋場所前頭14枚目の後がない状況。
そこから自身初、起死回生の4場所連続勝ち越し。
内容的にも良い相撲が多く見られるようになり、幕内筆頭の位置で初の勝ち越し。
念願の三役昇進となりました。
デビュー当時、大関昇進が成れば四股名を清水川に改める話がありました。
追手風部屋の力士は大翔何々とつく四股名が多く、ちょっと今いちと思っていましたが、清水川と聞いてその美しい響きにとても良い四股名と思っていました。
ところが怪我の影響が大きかったにせよ、清水川誕生は幻に終わるのかと思い始めていました。
しかし三役昇進を決めた今、再び清水川襲名の希望が出てきました。
怪我の状態は必ずしも万全ではないようですが、一番苦しい状況は脱したと思います。
山登りに例えるとようやく5合目あたり。
これから頂上を目指すために、まだまだ超えるべきハードルはいくつもあります。
遠藤には華があります。
人気も復活するでしょう。
小結昇進をきっかけに相撲でブレイクスルーを果たし、将来の横綱を目指していただきたいです。
そう思うとってもポジティブなニュースでした。