影無茶のスポーツ24/7

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仕事以外全部趣味 映画公開を前に「空飛ぶタイヤ」を一気読み

実はこれまで池井戸潤氏の小説は読んだことがありませんでした。

半沢直樹」などのテレビドラマでは出演者の熱演や冴えわたる演出により、私も惹きつけられましたが、それはやっぱり原作の面白さがあってこそと思ってはいたんですけどね。

そんな私が初めて手にした池井戸作品は、池井戸作品で初めて映画化される「空飛ぶタイヤ」。

空飛ぶタイヤの公開が近づいてくるにあたり、今度は読んでから見よう!と思い立ち、本屋で上下巻を買ってきた訳です。

作品としては2005年に書かれた小説。

ずいぶん前ですね。

読むと、もろ、スリーダイヤモンドの会社が起こした事件をベースに書かれていることがわかり驚きました。

けっこう書き下ろすにあたって困難もあったのではと推測します。

発表から13年経った今、池井戸ブームが起きていなかったらこの小説を手にしたかどうかは、正直言うとなかった可能性が高いですが、そういう意味で「半沢直樹」のインパクトは強烈だったんだと今更ながら思います。

以前から池井戸小説ファンの方からすれば今頃何を言ってんだって感じでしょうが、あのドラマをきっかけに池井戸作品を手にした人も多いのではないでしょうか。

私はさらに遅れてしまったわけですが・・・。

それでもって実際に小説「空飛ぶタイヤ」はどうだったかと言うと、これがもう完全にゾーンに入ってしまって、文字のほうから、しかもセンテンスごとに脳内に飛び込んでくるような感じであっと言う間に読み切ってしまったんです。

人の命を奪うことになったタイヤ脱輪事故。

整備不良が事故原因と決めつけられた赤松運送赤松社長は、あることをきっかけに、実は車両自体に欠陥があったのではと疑いを持つようになり、調べるうちにそれは確信に変わっていく。

財閥系大手自動車会社相手に真相を暴こうと奔走する赤松社長。

しかしその前には幾多の壁が待ち受ける。

果たして真相は世に暴かれるのか?

その筆力には、うなるしかありませんね。

 

読み終えた今、映画がどのように仕上がっているのか公開日が待ち遠しいです。

テレビと違い映画は2時間少々で物語をまとめなくてはなりません。

小説で描かれていることを全て映画で描くと切れ味がなくなる気がするので、その辺どのように構成されているのかは興味あります。(WOWOWドラマは未見です)

キャスティングも重要ですね。

主人公だけでなく周囲を取り巻く人物も含めて、とても大切です。

今回主要な登場人物を誰が演じるか、ある程度頭に入れて読みました。

主人公、赤松運送2代目社長を演ずるのは長瀬智也ですが、本を読み始めた時点では違和感ありありでしたが、読み進めていくうちにイメージとの乖離はなくなりました。

沢田を演ずるのがディーン・フジオカ・・・。

野望と正義感のはざまで揺れ動く男をどこまで表現出来るか興味ありますね。

私的には佐藤浩市がもう少し若ければ適役だと思いました。

ホープ銀行高橋一生ははまり役って感じです。

高幡刑事は寺脇康文

私は高橋克実をイメージして読み進めました。

問題のトラックを整備した門田は阿部顕嵐ってすいません、私知りません。

菅田将暉をイメージしていました。

以下私が読み進めるにあたってイメージした主な役者さんです。

役どころを書くとネタバレにつながるので詳しくは書きません。

小牧(沢田との盟友)→松重豊

杉本(ネットワーク管理者)→酒井敏也

榎本(週刊誌記者)→竹野内豊

狩野常務(ホープ自動車)→吉田鋼太郎

柚木(被害者のご主人)→尾美としのり

宮代(赤松運送専務)→笹野高史(映画も同じ)

きりがないのでこの辺にしておきますが、

沢田、小牧、杉本も柚木も実際はもっと若い設定なので、私がイメージした役者さんはいずれも年を取り過ぎていますが、適正年齢の役者を思いつく間もなく読み終えてしまいました。

また、映画では榎本は女性記者になっているようですが、男ばかりの登場人物の中で、むさくるしいと考えたのでしょう。

小説の中で、榎本の行動に少し疑問に感じたところがあったので、そこがどう描かれているのかを見てみたいです。

映画を見たら、また感想を投稿させていただきます。

ご覧いただければ嬉しい限りです。

最後に予告編を


空飛ぶタイヤ 2018 犯罪映画予告編