1カ月に及んだWカップが終わりました。
少なくとも私にとっては過去最高に面白い大会でした。
次のカタールでは暑さのため絶対に内容の乏しい大会になると以前書きましたが・・・何と冬場の開催に踏み切る模様。
それはそれで驚きで、欧州、日本のリーグ戦日程がどう影響するのかも微妙で、いずれにしても問題山積みの大会となりそうです。
話をロシア大会に戻すと、まずは日本代表の健闘が何とも嬉しい出来事でした。
昨日どこかで、日本は世界中の国のサポーターが2番目に好きな代表チーム・・・というような記事を見かけましたが、これは何とも嬉しいですね。
戦績的には4戦1勝1分2敗なんですが、記録より記憶に残る典型的なチームでした。
トーナメントで敗れたベルギーが日本をリスペクトしてくれて、最終的に3位になったことも良かったです。
優勝はフランス。
トーナメント1回戦のアルゼンチン戦は歴史的な試合として語り継がれるでしょう。
メッシからエムバペへの新旧スーパースターがクロスした試合として・・・。
(余談ですがムベッパではなくエムバペに統一されそうですね)
壮絶な打ち合いで、全ての得点が大会屈指のビューティフルゴールだったことも。
エムバペはその後の試合でやんちゃな行為をして咎められた場面もありましたが、間違ってもネイマール劇団員には入らないで欲しいですね。
おそらく大丈夫とは思いますが。
そのネイマールのブラジル代表。
過去のブラジル代表は負けても何かを残してくれましたが、今回のチームは何も残してくれませんでした。
ネイマール劇場と揶揄されたのが全てを表しています。
優勝候補と言われたチームが早々に消えていったことも話題になりました。
優勝こそウィナーズクラブのフランスでしたが、対戦相手はクロアチア。
クロアチアはトーナメント全て延長戦を戦ったので1試合分長く戦っていた計算。
決勝戦は走り続けてはいましたが、部分的に集中力が途切れる場面が見えました。
さすがに疲労が彼らを襲っていたに違いありません。
クロアチアはグループステージからず~っと強かったです。
大会通じて最も安定した強さを見せたチームではないでしょうか。
モドリッチは将来名監督になる予感。
今回センセーションだったのがVARの導入。
もしこのシステムが昔に存在していたら、1986年のアルゼンチンの優勝はなかったかもしれません。
もし今年VARが導入されていなかったら、ドイツはグループステージ突破に一縷の可能性が残ったかもしれません。
もしVARがなかったら、ネイマールはここまで徹底的なヒール役を引き受けることはなかったかもしれません。
もしVARがなかったら決勝戦はもう少し変わった流れになっていたかもしれません。
今後は、ますます「格」が通用しなくなる。
試合の流れを大きく変える可能性がある。
その結果、もしかするとウィナーズクラブに次々と新規参入が増えてくる。
そう予感させるに十分すぎるインパクトをVARは残しました。
優勝したフランス、4位に終わりましたがイングランド。
若いチームが結果を残しました。
おっさんジャパンと揶揄されながら頑張った日本代表も、世代交代となります。
新監督はまだ正式には決まっていませんが森保氏でほぼ決まりそう。
まずは来年早々のアジアカップに向けて、新チームの顔ぶれが楽しみです。
ウィナーズクラブへの新規参入。
その中には当然日本代表も含まれる。
そう信じたくなるWカップロシア大会でした。