表題に掲げた「捨てたんじゃない。捨てられたのを拾ってきただけ」というのは安藤サクラの映画内での台詞なんですけど、これがこの映画の本質を表していると思います。
見終わってすごく後に残る映画でした。
見る人によってそれぞれの思い、感想を持てるように作られていますので、とにかく余韻が残るエンディング。
パルムドールを受賞したことで、明らかに観客数は増えていると思います。
連休明けの昼の時間帯。
いつもはガラガラの映画館なのに、(この映画館にしては)たくさんの人が入ってて驚きました。
中には全然思ってたのと違って、なんじゃこりゃ~って感じた人もおられたでしょう。
でも、見終わって何かを感じる映画。
考えさせられる映画。
多くの人が見るに値する映画。
パルムドール受賞が多くの人に映画館へ足を運ばせるのは良かったと思います。
家族を演じる役者がとにかく好演。
リリーさんや希林さんの安定した演技はさすがですが、安藤サクラ、松岡茉優、子役の二人、是枝監督の引き出す力は相当な物です。
劇中音楽も抑えられた、この映画にぴったりの印象。(フランス人好みかも?)
エンディングロールに流れる音楽も、頭の中を整理するのにちょうど良い旋律でした。
あの女の子これからどうなるのかなあ~・・・