影無茶のスポーツ24/7

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夏の甲子園100回記念大会 雑感⑥ 何もかも次元が違った大阪桐蔭が史上初の2度目の春夏連覇

甲子園の夏が終わりました。

決勝は大阪桐蔭と金足農。

どちらが勝っても史上初の冠がつく記念大会に相応しい対戦となりました。

総合力で群を抜く大阪桐蔭と絶対的エース吉田君を擁する金足農。

結果は皆さんご存知の通り大阪桐蔭が史上初の2度目の春夏連覇を達成しました。

開幕前から絶対的優勝候補と言われて、本当に優勝することの難しさ。

ほとんど危なげない戦いでそれを成し遂げたのはもう見事というしかありません。

結局一番危なかったのは北大阪大会の準決勝履正社戦でした。

1点ビハインドで9回2死走者なしまで追い込まれていた訳ですから・・・。

思えば前回藤浪晋太郎擁して最初の春夏連覇を成し遂げた時も一番苦戦したのは、大阪大会決勝の履正社戦でした(10対1とリードしていた7回に7点取られる)。

今回は投手にエース柿木、二刀流根尾、さらに左腕横川と完投能力のある投手が3人。

打線はもう言わずもがなのド迫力打線で、その力は甲子園でも見せつけられました。

決勝は柿木投手が準決勝から連投で投げてきました。

私は決勝は根尾君で来ると思っていたのでちょっと驚きましたが、柿木がエースナンバーの維持を見せて完投しました。

試合後に西谷監督は柿木が先発を志願してきたので投げさせたとの談話がありました。

もちろんそれは本当でしょうが、監督には、過去根尾が2度優勝時のマウンドに立っていたこともあり、最後の夏は立ち直ったエースナンバーを付けた柿木にその場を経験させてあげたかった思い。

さらには相手の金足農の吉田投手が連投で投げ続けてきたことへのリスペクト。

これらの思いが重なっての柿木先発だったような気がします。

柿木投手も期待に応えて、完投で優勝時のマウンドに立つことが出来ました。

あまりに強くて反感を買うこともあったようですが、ここまでのチームを作り上げた監督、コーチ、当の選手たちには敬意を表さねばなりません。

プレーだけでなく、言動、行動、全てが模範となるような、それでいてそれらが付け焼刃ではなく、日頃から常に行動規範として実践していった物であったことは見てわかりました。

せこいことを書きますが、ここ3年夏は関東のチームの強さを見せつけられていたので、関西在住の私には嬉しい結果となりました。

しかし金足農も素晴らしかった。

その中心は何と言っても吉田君。

雑感②で書きましたが恥ずかしながら私は吉田君の存在を知りませんでした。

でも初戦の彼のピッチングを見て度肝を抜かれました。

おそらく初速と終速の差がほとんどないのでしょう。

いわゆる手元で伸びる球。

これが半端ないって~!(笑)

ほとんどの打者はミート出来ると思ってバットを振っているのでしょうが、これが当たらず空を切る・・・。

そんなイメージでしょう。

当てようにも当たらない。

早い段階で大阪桐蔭と当たっていたら結果はわからなかったですね。

大阪桐蔭側から見たら決勝まで対戦が決まらなかったのは運が良かったです。

ドラフト1位で指名されるのは確実。

問題はやっぱり、誰が何と言おうと勤続疲労です。

無駄のないリラックスしたフォームですが、さすがに投げすぎだと思います。

この問題、私はルールを作って選手を守ってあげないといけないとの考えです。

当の選手は当然「行けます」!と答えるに決まっています。

これ以上投げると肩がつぶれるので他の投手でお願いします・・・って言ったら、必ず批判する者が出てきて大論争になってしまいます。

そうなると選手が気の毒です。

ルールで縛ってあげたほうが良いんです。

球数制限、連続登板制限。

まずはこれからでしょう。

その後は甲子園大会の開催の在り方、予選から余裕を持った試合日程。

私が生きている間にどこまで出来るかわかりませんが、選手の健康管理は最大課題と言って差し支えないでしょう。

話を金足農に戻します。

吉田君が目立つのは仕方がありませんが、金農野球も見事でした。

パワフルな打撃のチームを作ってくるチームが目立つ中、バント、走塁などを含めた堅実な野球を見せてくれました。

言うまでもなく野球は投手を中心とした守りが最も大切で、それさえしっかりしておれば、そうは相手に点を取られることは有りません。

今年の金足農は吉田投手という絶対的投手が居るので、攻撃面では確実に1点を取り重ねていく野球。

これが見事でしたね。

吉田君に投球過多のよる影響が少ないことを祈ります。

 

最後に今大会を私なりに総括させていただきます。

大阪桐蔭の強さは目立ちましたが、ベスト8には地域からまんべんなく進出しており、最近勢いのなかった地域からも楽しみなチームが出てきたことは良かったです。

特に中国地方は昨年こそ広陵が決勝に進みましたが全体的には元気がなかったです。

ところが今年は山口県の下関国際が県勢として13年ぶりにベスト8に進出、その下関国際に敗れた岡山創始学園も西投手が非凡な素質を見せており、まだ2年生なので来年楽しみですし、当然広島勢も黙ってはいないでしょう。

四国も高知商が復活して甲子園2勝。

その高知商に勝った済美がベスト4。

共に明るい話題です。

東北勢は悲願の初優勝を逃しましたが、金足農は全国に話題を提供してくれました。

ここまで甲子園大会が話題になったのはハンカチ王子以来ではないでしょうか。

タイブレークも実現しました。

劇的な逆転満塁サヨナラホームランタイブレークが生んだ副産物でした。

サヨナラ2ランスクイズは忘れられません。

来年101回大会。

思えば49年前の51回夏の甲子園大会。

東北勢が最も優勝に近づいた大会です。

太田投手擁する三沢高校が優勝旗にあと一歩で手の届くところまで行きました。

決勝は延長18回引分再試合でしたが、サヨナラ勝ちのチャンスが何回もありました。

本当はあそこで優勝旗が白河の関を越えていても何らおかしくなかったんです。

それを松山商が奇跡的な固い守りで凌ぎ再試合に持ち込み優勝。

当時小学生だった私はライブで見ていて松山商の野球に子供ながら感動していました。

あれからまもなく半世紀。

来年の101回大会では新たな歴史が生まれる予感がします。

 

100回記念大会ということでレジェンド達の始球式も良い企画でした。

往年の名選手の元気な姿を見られたことは嬉しかったです。

松井氏が星稜戦で投げる。

桑田氏が金足農戦で投げる。

太田氏と井上氏が東北勢が決勝戦に進出した試合で投げる。

そういった偶然も不思議な何かを感じました。

来年は新たな1歩となる101回大会。

ここまでの100回の歴史を振返りあらたな可能性を探っていくきっかけとなる大会であれば良いなと思いつつ・・・。