井上尚弥の興奮冷めやらずですが、今度は村田諒太の大一番です。
WBAミドル級タイトルマッチ、チャンピオン村田2度目の防衛戦。
対戦相手について、いざこざがあった因縁の試合。
村田は当初ジェイソン・クウィグリー相手に防衛線を行う予定でした。
ところが横やりとも言えるWBAからの突然の指名試合。
その相手が今回対戦するロブ・ブラントです。
(前回投稿時はロバート・ブラントと記してましたが、ロブ・ブラントに合わせます)
ファイトマネーの低さと、ブラントの知名度が今一つなので村田陣営は対戦を拒否する方針でしたが、結局はWBAの指名試合を受けることになったわけです。
この話が出た時、私は拒否してタイトルはく奪なんてことになるより、試合を行って、誰もが納得できる勝利をあげた方が、目標であるゴロフキンとの対戦も近づくと考えていました。
そういう意味では対戦が決まって良かったです。
試合会場は本場ラスベガス。
村田にとって勝利は最低限のノルマ。
勝ち方にもこだわらないといけません。
次の大目標につなげる意味でもKOによる完全決着が求められます。
そういう意味ではまさにボクシング人生を左右する大一番です。
ところが、私、試合日の21日は用事でどうしても試合を見ることが出来ません。
先に結果を知って、あとから何かしら映像を見ることになってしまいます。
そういう事もあって、今回の対戦についてはプレビューという形で投稿します。
そもそもロブ・ブラントとはどういうボクサーなのでしょう。
映像を見ると、基本に忠実な、あしたのためにその1、という感じ。
左ジャブで出鼻をくじき、右のストレート、フックを放ってくる。
パンチは結構スピードがあり、オーソドックスなファイターという印象です。
チャンスとなれば一気に畳かけてきますが、重量級の迫力はさほど感じられません。
相手との力関係にもよるので必ずしも毎回このような試合に持込めるとも限りません。
防御面はちょっと甘い印象。
パンチは問題なく当たるでしょう。
村田も左ジャブで圧力をかけ、強烈な右を打ち込むのが基本となるスタイルなので、ある意味似た者同士だと思います。
迫力という点では、村田の方が勝っているのでグローブを交えて、相手のパンチを見切れば、一気に村田が攻勢に出て仕留めにかかる。
そういうシーンが脳裏に浮かびます。
ただ、ボクシングに限りませんが、勝負事は終わって見ないとわかりません。
もちろん油断などするはずはありませんが、多くのプレッシャーがかかっても不思議ではないシチュエーション。
しかし、ここは村田選手が持つ、自分を見失わない冷静さが大きな武器になります。
今回も自分のリズムを崩さず、やるべきことをしっかり行い、静かに決戦を待つという感じでしょう。
村田の体内で静かに沸騰し続けるマグマが、リング上で爆発する。
その瞬間が来ることを信じます。
チャンピオン 村田諒太 15戦14勝(11KO)1敗
挑戦者 ロブ・ブラント 24戦23勝(16KO)1敗