GPシリーズは毎週行われるので早い早い。
早くも第4戦NHK杯です。
まずは先週のヘルシンキ大会を簡単に振り返ります。
ザギトワ貫禄の優勝、坂本フリーで頑張り3位確保
男子、羽生選手については先日記させていただいたので今日は触れません。
女子シングル、ザギトワはSPの冒頭連続ジャンプ2本目が抜け、フリーでも後半のルッツとループの連続ジャンプがどちらもアンダーを取られるなど、まだまだこれからという状態。
それでも貫禄の優勝。
ルール改正の原因となった全てのジャンプを後半に集めた昨年のフリー。
今年は意趣返しかと思うような、冒頭から4本連続ジャンプの構成で挑んでいます。
次は第5戦ロス・テレコム。
山下真湖がどこまで迫るのかが見ものです。
坂本はよくSPの失敗から立ち直りました。
フリーは技術点だけ見ればザギトワと遜色なく、ステップもスピンも全てレベル4を取れており、昨年がフロックでなかったことが証明出来ていると思います。
坂本については早々に2戦を消化。
2位、3位で24ポイント。
ポイント的には圏内ですがファイナルは微妙で、坂本にとって長い3週間になります。
NHK杯男女シングル出場選手
それではNHK杯に移ります。
まずは出場選手から。
男子(世界ランク順・11月4日現在:今季GPシリーズ獲得ポイント)
- 宇野昌磨(日本) 1位 15P
- ドミトリー・アリエフ(ロシア) 9位 初戦
- セルゲイ・ボロノフ(ロシア) 10位 11P
- ヴィンセント・ジョー(アメリカ) 11位 7P
- デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) 12位 初戦
- マッテオ・リッツオ(イタリア) 19位 9P
- ケビン・レイノルズ(カナダ) 29位 0P
- ヤロスラフ・パニオット(ウクライナ) 44位 NHK杯のみ
- イ・ジュンヒョン(韓国) 78位 NHK杯のみ
- アレクサンダー・ジョンソン(アメリカ) 87位 NHK杯のみ
- 佐藤洸琳(日本) 93位 NHK杯のみ
- 山本草太(日本) 101位 NHK杯のみ
以上12名
女子(世界ランク順・11月3日現在:今季GPシリーズ獲得ポイント)
- 三原舞依(日本) 5位 初戦
- 宮原知子(日本) 6位 15P
- マリア・ソツコワ(ロシア) 7位 初戦
- マライア・ベル(アメリカ) 13位 9P
- エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) 16位 15P
- リム・ウンス(韓国) 23位 初戦
- マエ・ベレニス・メイテ(フランス) 28位 初戦
- 紀平梨花(日本) 39位 初戦
- カイラニ・クレイン(オーストラリア) 44位 NHK杯のみ
- コートニー・ヒックス(アメリカ) 45位 NHK杯のみ
- アリーナ・レオノワ(ロシア) 50位 NHK杯のみ
- アンジェラ・ワン(アメリカ) 51位 0P
以上12名
第4戦みどころ
GPシリーズも4戦目、すでに初戦優勝してここに挑む選手が男女合わせて3人。
男子、宇野昌磨はこのメンバーでは抜けていると思われ、優勝候補筆頭。
ファイナル進出を決めるでしょう。
ピークはあくまで2月の世界選手権なので、今はまだ調整途上でしょうが、羽生結弦の演技を見て刺激を受けているはずで、それなりの形は見せてくると思われます。
何と言っても今シーズンは世界選手権で羽生選手に勝って金メダル。
これを目標にしているはずですからね。
女子は初戦優勝の宮原とトゥクタミシェワが激突します。
毎年表現力に磨きがかかる宮原、今季好調トゥクタミシェワ。
共に、表彰台に乗ればファイナル当確です。
それを阻止せんとするのが三原舞依とソツコワ。
三原はザギトワと同じネーベルホルンに出場して2位。
SP、フリー共にほぼノーミスで滑り切り(1本3Sが2Sになっているのかな)
今季は好調なスタートを切れているようです。
これにソツコワを加えた4人がまずは表彰台争いと思われます。
オンドレイ・ネペラではSPとフリーで3本の3Aを着地。
フリーの2本は加点も高くつき、1本目では3A+3Tの連続も決めています。
衝撃的な内容でシニアデビューを果たしました。
ただ、何と言ってもトリプルアクセル。
失敗のリスクが常に付きまといます。
昨年GPJシリーズでは2戦合わせてフリーで2本着地していますが、1本は減点。
GPJファイナルのフリーで1本目3A+3Tを見事に決めるも、次が1Aに。
世界ジュニア選手権フリーに至っては2本とも1Aになってしまいました。
シニアデビューした今年は好調な滑り出しを見せていますが、あまりプレッシャーをかけないようにすべきでしょう。
長い目で見なければなりません。
とんでもない逸材には間違いないので大切に育てて欲しいです。
それにしても女子日本勢は相変わらず層が厚いです。
カナダのびっくりぽん(またこれを使う)山下真湖に紀平梨花。
本田もいるし、三原も坂本も樋口も若い。
宮原だってまだまだ成長途上という感じ。
ほとんどの選手が息長く活躍しているのが特筆物です。
そこがロシア勢との違い。
それに比べて男子はどうでしょう。
羽生、宇野に続く選手が出てきません。
友野、田中刑事のブレイクスルーには当然期待しますが、そういう意味で注目したいのが山本草太選手です。
大きな故障を経て復活しましたが、その状態も含めてどんな演技を見せてくれるのか。
ある意味、今大会の男子では最も気になる選手です。
今日から始まるNHK杯。
もうすでに、ペア、アイスダンスはこの時間始まっていますね。
ギリギリのプレビューでした。