【仕事以外全部趣味】
「日日是好日」
女子大生の従妹同士が樹木希林演ずる武田さんが教える茶道教室に通い始めます。
性格の異なる女子大生二人の心の旅路が、お茶の世界を通じて毎年訪れる二十四節気の美しい季節の移ろいと共に描き出されていました。
演者は皆持ち味を出して好演しており、私は黒木華の父親役の鶴見慎吾がとてもいい味を出していて、こんな役も出来るんだと感心した次第です。
私の女房が以前お茶を習っていたんですが、お茶会で大勢の人が部屋に案内される時、座る場所取りで皆がわあわあ騒ぐシーンがあるんですが、「ああ、どこでも同じなんや」って思ったそうです。
それほど忠実に描かれた「茶道」の世界。
初釜で使う干支の絵が描かれた抹茶茶碗。
12年に1回しか使用されない。
劇中の台詞。
「こうして毎年同じことが出来るってことが幸せなんだなあ~って」
映画は淡々と進みますが、何だか心洗われる映画でした。
樹木希林さん
樹木希林さんはしっかりお茶の先生でした。
万引き家族で演じた祖母とはかけ離れた役どころ。
初釜での生徒さんとの会話や立ち振る舞いなど、どこから見てもお茶の先生でした。
亡くなられてから、ドキュメンタリーや過去のバラエティ、出演映画を見る機会が増えましたが、もっと活躍していただきたかったという思いが強くなるばかりです。