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将棋 藤井聡太昇級ならず 師匠の杉本八段は見事に復活昇級

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 藤井聡太七段昇格ならず、師匠杉本八段は見事昇級返り咲き

将棋の順位戦C級1組で藤井聡太七段は最終局に勝って9勝1敗としましたが、残念ながら同率4人の棋士で順位が一番下なのでB級2組への昇格がなりませんでした。

対照的に師匠の杉本昌隆八段が同様に最終局を勝って同じ9勝1敗ながら順位上位でB級2組への昇格を決めました。

これは凄いことで50代での昇級は数えるほどしかおらず、最高B級1組からC級まで陥落していたのに、この返り咲きは賞賛に値します。

藤井七段に刺激を受けて情熱がよみがえったのは間違いなく、そういうところにも藤井のすごさと杉本の頑張りがわかりますね。

順位は相撲の番付のようなもので、上位クラスからの陥落棋士が最上位に、次いで今季の成績上位者となります。

来季B級2組から降級は先崎九段一人のようなので、C級1組の順位は先崎が1位、船江六段(今季9勝1敗で藤井より順位が上)が2位、藤井七段が3位ということになります。

最近のC級1組は、今年で4年連続で9勝1敗以上が3名居てる状況で、必ず1~2名は順位の差で昇進を逃すハイレベルな戦い。

昨年C級1組からB級2組に昇級した永瀬拓矢七段は今季ここまで9戦全勝で1期でB級1組に昇級が決まっています。

この永瀬七段もC級1組昇級初年度に9勝1敗ながら順位ではねられて残留となった棋士ですが、翌年同じく9勝1敗でB級2組に昇級。

今年1年で連続昇級となったわけで、藤井七段も来年以降同じ道を歩む可能性は極めて高いと思います。

過去ノンストップでA級に駆け上がった棋士は加藤(ひふみん)一二三氏と、中原(林葉)誠十六世名人のみ。

谷川浩司羽生善治も成し得なかった訳ですから、これで藤井旋風が止まったと思うのは大間違いです。

いやあ、あらためて、ひふみんはやっぱすごい!

最近のC級1組昇級棋士

 

70期以降のC級1組からの昇級者を以下に列記します。

  • 70期 佐藤天彦名人 8勝2敗 豊島将之二冠 7勝3敗
  • 71期 稲葉 陽八段 9勝1敗 村山慈明七段 9勝1敗
  • 72期 糸谷哲郎八段 9勝1敗 佐々木慎六段 8勝2敗
  • 73期 菅井竜也七段 9勝1敗 澤田慎吾六段 9勝1敗
  • 74期 中村太地七段 9勝1敗 斎藤慎太郎王座9勝1敗
  • 75期 横山泰明六段10戦全勝 大石直嗣七段 9勝1敗
  • 76期 千田翔太六段10戦全勝 永瀬拓矢七段 9勝1敗
  • 77期 近藤誠也5段 9勝1敗 杉本昌隆8段 9勝1敗

70期に昇級した佐藤と豊島が今季名人位をかけて戦うのも面白いですね。