貴景勝ひと場所遅れの大関昇進
大相撲春場所が終わりました。
今場所最も注目されたのは貴景勝の大関昇進なるか・・・だったと思います。
結果的に千秋楽まで結果は持ち越され、栃ノ心と大関入替戦となってしまいました。
栃ノ心は好きな力士なので複雑な思いでしたが、流れから貴景勝が勝つのが自然。
結果はやはり貴景勝の完勝。
優勝1回を含む前3場所の成績が34勝11敗。
本当なら先場所大関に昇進しているべきところ協会まったがかかってしまいましたが、腐らず諦めず今場所堂々と大関昇進を決めました。
大受はリアルタイムで見ていましたが、強力な押し相撲。
結局大関での成績は30勝32敗13休。
このころからでしょうか、押し相撲は大成しないという声が聞かれ始めたのは。
最も大関まで行った訳ですから決して大成していないことはないのですが、関脇での活躍が素晴らしかったので、落胆の反動が大きかったのかもしれません。
貴景勝も完全に突き押し相撲。
今さら組んで相撲を取るのも難しいとは思いますが、横綱になるためには今の相撲では難しいと言われているのもまた事実。
こうなれば、誰にも負けない突き押し相撲を完成させる意気込みで精進してくれればと思う次第です。
白鵬全勝優勝
白鵬には毎度驚かされます。
横綱を11年以上勤め、全勤した場所は全て二桁勝利。
衰えが見え始めた今日この頃では、いよいよ大横綱も引退間近と思っていました。
ところが、他の力士の追撃を許さず何と15戦全勝!
もうたまげるしかありません。
しかし、千秋楽の鶴竜戦で右上腕筋を痛めたようで、復帰までに2~3場所はかかりそうな重傷。
どう考えても夏場所の出場は難しいでしょう。
新元号の元で相撲を取りたい気持ちはあるでしょうから、名古屋も休場して、両国開催の秋場所を目指すと思います。
しかし年齢と共に勤続疲労も重なり、回復は難しいのでは。
平成最後の場所全勝優勝を花道に・・・もしくは秋場所初日だけ土俵に上がって・・・ということも有り得るような気がします。
上位陣総崩れ、いつまで続くエレベーター
稀勢の里の引退。
両横綱の衰え顕著。
不安定な大関陣。
上を目指す力士にとっては千載一遇のチャンス。
ここはもうシャカリキにならなければ嘘ですよ。
今場所関脇以下、前頭5枚目までの力士の成績を見ると、三役格では貴景勝の大関昇進は成りましたが、1関脇2小結が負け越し、前頭筆頭から5枚目までの10人の内8人が負け越し。
勝越しは14勝1敗で優勝の前頭4枚目逸ノ城と8勝7敗前頭5枚目千代大龍のみ。
いったい何をやっているんでしょうか。
御嶽海はもしかしたら西にスライドだけで小結維持の可能性は残るものの(故障の影響があったかもしれませんが)期待を裏切ったのは事実。
前頭中団あたりで勝ち越した力士、千代大龍、隠岐の海、碧山、宝富士は全て30歳代、琴奨菊は頑張りは認める物の・・・すでに35億、いや35歳。
僅かに阿炎が24歳で可能性を感じさせてくれますが。
結局大関レースの先頭にたつことになるのは、関脇へのジャンプアップが予想される逸ノ城ということになりました。
新入幕時の大活躍の記憶が徐々に薄れていく中、今場所の強さを見ると、再び抜け出してきて一気に綱取りレースの本命になったように思います。
新元号による最初の場所、5月場所はすぐにやってきます。
楽しみは尽きません。