甲子園でまさかの出来事が起こってしまいました。
優勝候補と謳われ甲子園に乗り込んできた星稜高校。
過去、春夏幾度も甲子園に出場し歴史に残る名勝負を演じてきた名門校です。
初戦、履正社を相手に、エース奥川君のピッチングは優勝候補に相応しい物でした。
どこか顔つきが田中マー君に似た奥川君。
あっ、これはこのまま星稜突っ走るかも・・・。
そう思った人も多かったに違いありません。
私もそう思いました。
ところが2回戦の対習志野戦でまさかの敗退。
仕事で試合は見られませんでしたが、結果以上に話題になってしまったのが、習志野走者のサイン伝達行為疑惑。
星稜林監督が試合後、相手習志野高校控室に乗り込んで小林監督に猛抗議。
お互いに主張を譲らず、後味ばかりが悪い結果となってしまいました。
真実は本人のみぞ知るという状況。
しかし勝手に印象だけで思いを書かせて頂けば、それに近いことはやっていたんだと思います。
そうでなければあれだけ強硬に抗議など出来るはずがありません。
1回戦のビデオを見て疑念を持ち、実際に戦ってそれは確信に変わったのでしょう。
現在こういった行為は禁止されていますので、林監督はそれを目の当たりにして許しがたいと思ったのでしょうね。
ここからは推測ですが、ビデオを見て疑惑の行為に気付いた林監督はそのことで頭が一杯になってしまった。
試合中も、もしかしたらベンチでそのことを選手たちに話していたかも知れません。
もし監督の胸の中だけにしまっていたとしても、生徒たちに何らかの悪影響を及ぼした可能性はあります。
一番冷静で大局を把握しながら選手に指示をださなければならない監督が、少なくとも完全に冷静でなかったとしたら、優勝候補とは言え高校生ですから、平常心とは違った心の動きが選手たちに広がっていたかもしれません。
もちろんサインを盗んで打者に伝達する行為は許されませんが、それでも打者を牛耳るだけの力を奥川君は持っていると思います。
優勝候補と謳われ、監督もこの選手たちに優勝させてあげたい。
そう思ったに違いありません。
実際に手ごたえも十分だったと思います。
そんな時に手段を選ばない行為を見て、許しがたいと思った。
監督の正義感が爆発してしまったんですね。
幸い、夏があります。
このチームで再び甲子園に戻ってくることが出来ます。
林監督も選手と同様に成長した姿を甲子園で見せてくれるでしょう。
個人的に星稜から益々目が離せなくなりました。
夏こそは・・・。