F1グランプリ、今週は第3戦中国。
バーレーンGPではメルセデスがワン・ツーでチェッカーを受けましたが、フェラーリのシャルル・ルクレールが才能の片りんを見せ、一躍将来のワールドチャンピオン候補と脚光を浴びることになりました。
そのルクレールのマシンにエンジントラブルが発生、レッドブルのフェルスタッペンが怒涛の追い上げを見せ連続表彰台は確実と思えましたが、ルノーの2台がエンジントラブル。
セーフティーカー投入により追越禁止となり、ルクレールをパスする機会を無くし4位に終わったものの、光るドライビングを見せたフェルスタッペン。
これにたいし、ガスリーは依然として期待されたほどのパフォーマンスを見せることが出来ず8位。
トロロッソの二人はアレクサンダー・アルボンが9位、ダニール・クビアトが12位。
ルーキーアルボンの非凡さが見て取れます。
やや消化不良気味ではありますが、4台とも完走しホンダPUの信頼性が揺るぎないものになったのは大きな成果でした。
バーレーンGP結果(ベスト10)
- ルイス・ハミルトン メルセデス
- バルテリ・ボッタス メルセデス
- シャルル・ルクレール フェラーリ
- マックス・フェルスタッペン レッドブル
- セバスチャン・ベッテル フェラーリ
- ランド・ノリス マクラーレン
- キミ・ライコネン アルファロメオ(旧ザウバー)
- ピエール・ガスリー レッドブル
- アレクサンダー・アルボン トロロッソ
- セルジオ・ペレス レーシングポイント(旧フォースインディア)
リタイアした場合を除き、上位6位までを3強が独占する字面を見慣れていたので、
レッドブルの1台がそこから外れた位置にあるのは残念です。
まあ、復帰以降のホンダ勢の成績を考えると贅沢な悩みとは思いますが・・・。
ガスリーは苦しんでいます。
擁護する声もありますが、尻に火が付いたのは間違いありません。
そこはそれ、レッドブルですから・・・。
今回注目を集めたのは何と言っても才能が爆発したルクレール。
メルセデス陣営もフェラーリの速さを認め、中国GPではフェラーリが最も強いのは明らかだと語っています。
ベッテルとルクレールの競争が良い報告に向けば、フェラーリは一躍コンストラクターズでも最有力となるんだと思いますが、過去の歴史はそう簡単に事は運ばないことを証明しています。
ルクレールへの注目をベッテルは面白く思ってはいないでしょう。
ルノー勢は2台ともリタイアでここまで僅か6ポイント。
レッドブルからの離脱を選んだダニエル・リカルドは未だポイント0という惨状です。
表向きポジティブなコメントを発していますが心穏やかなはずはありません。
中国GPプレビュー
見どころは多いですがいくつか箇条書きにしてみます。
- フェラーリは圧倒的な速さを見せつけるのか
- フェルスタッペンだけでなくルクレールにも差をつけれたガスリー
- レッドブルのシャシーは改善されたのか
- トロロッソはミッドフィールダーの争いを制することが出来るか
- フェルスタッペンのパフォーマンス
初戦、謎の失速を見せたフェラーリはバーレーンで速さを見せ、初戦が異常な結果だったことを印象付けました。
中国では更にパフォーマンスを見せつける条件が揃ったサーキットであり、ここで上位独占を果たせば、その評価は確たるものになるでしょう。
陣営がどのようにドライバーを管理するかは今シーズンを占う上で大きなポイントとなります。
しかし今、最も追い詰められているドライバーはレッドブルのガスリーでしょう。
バルセロナテストのクラッシュはレッドブルのテストに大きな狂いを生じさせました。
現在レッドブルのシャシーがもうひとつしっくりこないのは、このクラッシュが原因と言われています。
レースに行っても初戦が11位、2戦目が8位。
ここまで期待に沿っているとは言えず、早くもシート損失の噂が出ています。
昨年トロロッソ同僚ハートレーが味わった悲哀を今度はガスリーが経験する皮肉。
今度の中国GPで良いところを見せることが出来なければ、人事異動の可能性は益々現実味を帯びてくるでしょう。
ガスリー、間違いなく正念場です。
才能は間違いなくあるので、きっかけをつかめば一気に名誉挽回が成るとは思いますが。
レッドブルはシャシー側で更なる改良が成されておれば、フェルスタッペンが卓越したドライビングでマシンを操って上位進出をはたしてくれると思います。
それにしてもフェルスタッペンのホンダへのリスペクトは尋常ではありません。
彼のコメントを見るたびにホンダは本当に改善されたんだなあと実感しています。
ここまで、ホンダへの評価は高く、レッドブル陣営からも更に可能性が広がっているというポジティブなコメントが出ています。
この2戦でそこそこの成果は出ていますが、中国GPで更に上の結果を出して評価に実績が追い付いてくれれば、今シーズンの楽しみが更に増加できる・・・
スペインGPでは最新の修正マシンを投入する予定。
もちろんホンダPUも今後スペックアップ版投入をしてくるでしょう。
表彰台のてっぺんに立つためへの布石
中国GPは、そんな大切なレースだと思います。
ではまた。