10月18日から始まるフィギュアスケートグランプリシリーズ。
早くもエントリーが発表されました。
今年は2年ぶりに中国杯が復活し、NHK杯が最終戦となるスケジュール。
僅か1カ月で全6戦を消化しますので、始まったらあっという間です。
オリンピック翌年だった昨シーズン。
紀平梨花の大ブレークが最大のトピックでした。
しかし世界選手権ではアリーナ・ザギトワが貫禄の優勝。
紀平、世界チャンピオンへの大きなチャンスを物にすることは出来ませんでした。
最大目標である北京オリンピックまで今季含めて3シーズン。
北京を目標とする選手にとって、今年は思い切ったチャレンジの出来る年。
自分の可能性を探る意味で昨年とは全く違うイメージで臨む選手も出てくるでしょう。
そういった位置づけの今シーズン。
本日は女子について。
主な出場選手は以下の通りです(女子)
第1戦:スケートアメリカ
樋口、坂本、山下、トゥルシンバエワ、トゥクタミシェワ、シェルバコワ、コンスタンティノワ、カレン・チェン、ブレディ・テネル
第2戦:スケートカナダ
紀平、三原、 メドベージェワ、トルソワ、テネル、ガブリエル・デールマン
第3戦:フランス杯
樋口、坂本、白岩、ザギトワ、コストルナヤ、ソツコワ、マライア・ベル、マエベレニス・メイテ
第4戦:カップ・オブ・チャイナ
宮原、三原、本田、トゥルシンバエワ、トゥクタミシェワ、シェルバコワ、サモドロワ、デールマン
第5戦:ロステレコム
宮原、白岩、横井ゆは菜、メドベージェワ、トルソワ、コンスタンティノワ、ベル
第6戦:NHK杯
紀平、山下、ザギトワ、コストルナヤ、サモドロワ、チェン、メイテ
何と言っても注目は、ジュニアを席巻したロシアティーンズのシニアデビュー。
トルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ(まるでアイスホッケーの第1セット!)
ロシアはこの3人以外にザギトワ、メドベージェワ、トゥクタミシェワ、コンスタンティノワ、サモドロワがフルエントリー。
平昌出場のソツコワでさえ1試合のみ出場というおそるべき層の厚さです。
エントリーを見ると、トゥクタミシェワとシェルバコワ、メドベージェワとトルソワ、ザギトワとコストルナヤ、このペアで出場試合を分散させており、ロシアの思惑が見えてきます。
世代交代(と言っても皆若いですが)が成るのか、ベテラン(と言っても若い)が意地を見せるのか、ロシア選手はGPシリーズからとんでもないプレッシャーとの戦いとなってしまいますね。
日本勢はロシアのような法則性は特にありません。
樋口と坂本だけが唯一セット出場(1戦と3戦)
紀平梨花は2戦と6戦に出場。
宮原が4戦、5戦と連戦。
三原2戦、4戦。
坂本、樋口は1戦でトゥクタミシェワ、シェルバコワ、3戦でザギトワ、コストルナヤと対戦することになります。
紀平は2戦でメドベージェワ、トルソワ、6戦でザギトワ、コストルナヤと対戦。
宮原が4戦でトゥクタミシェワ、シェルバコワ、5戦でメドベージェワ、トルソワ、と対戦。
三原が2戦でメドベージェワ、トルソワ、4戦でトゥクタミシェワ、シェルバコワと対戦します。
日本勢は多くのロシア勢と直に対戦出来るようなエントリーとなりました。
各選手の強さを肌で感じることが出来るのは大きなメリットです。
これ以外にも昨シーズン世界選手権で4回転を成功させ銀メダルに輝いたカザフスタンのトゥルシンバエワも1、4戦に出場するという史上まれに見る大激戦。
ファイナル出場へのハードルは例年以上に高い物となりそうです。
最大目標の世界選手権を照準とする場合、GPシリーズで消耗が予想されるロシア勢に対し、日本勢は世界選手権に目標を定めるピーキングが重要で、全日本で一つ目のピーク、代表になればそこから2カ月半後の世界フィギュアに向けてのピーキング。
こういった割り切りが例年以上に必要と思われます。
9月からはチャレンジャーシリーズが始まります。
10月5日開催のジャパンオープンには早くも紀平、宮原の参加が決まったとのこと。
シーズンインまでまだ2カ月ありますが、あっという間に時は経つのでしょう。
ではまた。