オリンピックの延期が決まったとたん東京が大変なことになっている。
小池都知事が感染爆発の重大局面と発表した。
ここ3日間16→17→41と想定を上回る陽性反応者が出たためだ。
先日オリンピックの延期が決まったことで前向きな気持ちになれると書いたが、どうもそんな悠長なことを言える段階にはなっていないことがはっきりした。
3連休前に大阪吉村知事が阪神間の不要不急な往来を控える要請を出した時、東京は大丈夫なのか?という声は少なからずあった。
吉村知事を批判する声も相当数あったと記憶している。
私は近畿圏に住んでいるので吉村知事はよくやっていると日頃から思っている。
今朝も30億円の補正予算を組んで病床数を1000増やすと発表した。
このスピード感が今何よりも必要なのだ。
東京でも選手村を一時的に軽い症状や経過観察者用にすることも出来るはずだ。
今回小池知事の会見は、オリンピック予定通り開催の方針が足枷になって一歩出遅れたのは否めない。
しかしギリギリだが今からでも間に合うことはあるだろう。
4月は新学期、新入学、新社会人と国内で大移動が起こる。
3月中になんらかの強制力を持たせた指示を出せば良いのだ。
危機管理の鉄則は最悪の事態を想定して対策を立てて実行し、それで何事も起こらなければ万々歳。
リスクを冒して(例えばK-1)事を起こし、それで何も起きなかったとしても、それは単なるバクチということだ。
まだコロナウィルスの実態は分からないことが多い。
こんな状況下でバクチを打つことは完全に間違っている。
ニュースも新聞も見ないのか。
この状況を見るにつけ、コロナウィルスで世の中が、世界がこんなことになっているって知らない人が想像をはるかに超えるくらい多いのかと思ってしまう。
でないとk-1に6千人もの人が集まるのは信じられないし、原宿や花見など、この3連休にあれだけの人が集まるのも信じられない。
結果として博打打が多すぎる。
要請というファジーな言葉だけでは人を動かす力はないのだろう。
現在おかれている状況、今国民が出来る事、国が地方自治体が出来る事、これらをあらゆる手段を講じて周知、徹底しないといけない。
NHK、民放各局はそれこそオリンピック放映のようにスクラムを組んで、同時間帯に一斉放映で国民に正しい現在位置を知らせ、対策を伝えるべきなのだ。
補償問題は当然出てくるだろうが、まずはコロナウィルスを終結させるための具体策を示すことが第一。
その次に補償対策を示していけば良いのだ。
これまでに経験したことがない状況。
命を守る行動が最優先されるべき時である。
政府から今月末までに大きな発表があることを覚悟しておかなければならない。
オリンピックはその先だ。