かねてから噂されたホンダのF1撤退が正式に発表された。
正直ちょっと混乱している。
2015年にマクラーレン・ホンダとして復活。
悪夢の3年間を経て、トロロッソとのパートナーでF1に踏みとどまり、昨年からレッドブルにPUを提供し現在に至る。
正直世界的なコロナ禍によりモーターレースどころではないという思いは持っていた。
しかしこれほどあっさり撤退を決定するとは驚きだ。
社長は「2050年のカーボンニュートラルを目指し、エンジニアリングリソースをその分野に集中したいと思っている。」とし、「利益やコロナの影響ではない」と語っている。
その上で「F1では一定の成果を得ることが出来た」と語り「レース活動はホンダのDNAです」と言ったらしい。
残念でならない。
何がレース活動はホンダのDNAだ。
言ってることとやってることの整合性が取れていない。
欧州が中心のF1よりマーケットとして強みのある米国でのインディカーの方が大切ということか。
一定の成果を得られたという見解も疑問だ。
第4期の6年間、5勝で満足しているというのか。
あるライターが、「まだ新型コロナウィルスにより業績が悪化したと言われた方が納得出来た」と書いていたが、激しく同意する。
マックス・フェルスタッペンという稀代のドライバーを擁しながらコンストラクターズもメルセデスに大きく差をつけられた状態のまま撤退を決めてしまったホンダ。
何もかも中途半端な状況での撤退だ。
レッドブルも表面上は理解していると語っているが心中穏やかではないだろう。
これでマックスもチームを離れる可能性が高くなった。
今季の残りレースと2021年、果たしてモチベーションは維持出来るのか。
2022年以降、もう二度とF1でホンダの雄姿を見ることは出来ないだろう。
寂しい、あまりにも寂しすぎる。
残念としか言いようがないニュースである。
本田宗一郎は何を思う。