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2020年【私的】スポーツ界振り返り ボクシング 1戦で世界を魅了した井上尚弥 大晦日には見逃せない戦いも

今年のスポーツ界をジャンル別に振返り私的思いを書かせていただく5回目。

今回はプロボクシング。

例によってボクシングもコロナの影響を大きく受けた。

世界中でタイトルマッチが延期、中止、開催されても無観客という状況。

当然日本人ボクサーも大きな影響を受けた。

そんな中、バンタム統一を狙うモンスター井上尚弥が10月31日ジェイソン・モロニーを相手に聖地ラスベガスで圧巻のKO勝利。

カシメロ戦中止の鬱憤を圧倒的なスピードと破壊力で晴らした。

結果として今年はこの1戦だけの消化になってしまったが、世界に与えたインパクトは強烈で、井上の名前は益々世界にとどろくようになったのだ。

過去の試合を見返しても、スピード、パンチ力、当て感、防御、スタミナ、どれをとっても超、超一級品。

モンスターはますます成長を遂げていることがわかる。

 

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 次戦は果たして誰と対戦することになるのか。

2021年はバンタムの統一を目指すと思われるが、マッチメイクは複雑な様相。

ウーバーリとドネアはコロナの影響を受けて試合が出来ない状況。

エマヌエル・ロドリゲスは二転三転で決まったレイマート・ガバリョにまさかの(疑惑の)判定負け。

井上との対戦がキャンセルとなったカシメロはリゴンドーと対戦の可能性も。

IBFは井上に指名試合を要求してくるだろう。

いつのまにか出来上がりつつあるフィリピン勢の井上尚弥包囲網。

果たして2021年初戦の相手は誰になるのか。

まあ、誰が来ても井上に勝てる奴はいないだろう。

 

これを書いている時点で日本人世界チャンピオンは7人。

タイトルを獲得した選手はWBOフライ級の中谷潤人のみ。

喪失はゼロ。

2018年から2019年にかけて多くの日本人チャンピオンがタイトルを失ったが、今年はコロナ禍により防衛戦を行えたのは井上尚弥のみという状況。

本当ならあと2試合は確実に行われるはずだったが・・・。

WBAライトフライ級スーパー王者京口紘人が5月にコロナ禍により試合中止。

11月に今度は自身がコロナ陽性反応を示し直前に中止。

WBCライトフライ級寺地拳四郎は不祥事を起こしたため、防衛戦がキャンセル。

結果として、井上尚弥以外の日本人世界王者は昨年12月以降試合をしていない。

そんな中大晦日に大注目の一戦が行われる。

WBOスーパーフライ級王者井岡一翔が、4階級制覇を狙う田中恒成を迎え撃つ。

先ほど喪失はゼロと書いたが、田中恒成は今年1月にフライ級のベルトを返上。

階級を上げてきて井岡に挑むのだ。

 

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 これほど予測が難しい対戦も珍しい。

簡単に書けば井岡の上手さと田中のスピードの戦い。

これほどの注目カードなのに世間の盛り上がりは今一つ。

かつてTBSライトフライ級王者だった頃。

マッチメイクが強い相手から逃げたと取られ、その実力を評価されなかった苦い経験を経て今の井岡はボクシングの上手さに磨きがかかり、序盤劣勢であっても立て直して逆転まで持っていける強さも備わっている。

井上のような派手さはないが、ボクシングを堪能させてくれるのが井岡。

スピード豊かでパンチもある田中との対戦は、過去に行われた大晦日決戦の中で、文句なしのベストバウトになるだろう。

そのスーパーフライ級。

井上尚弥が君臨していた時は影の薄かった他団体のチャンピオン達だが、現在はけっこうタレントが揃っている。

井岡と田中のどちらか一人しか王者で居られないのはもったいないが、興味あるマッチメイクが発表されている。

来年3月にWBAスーパー王者ローマン・ゴンサレスとWBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダと実に8年ぶりの対戦。

その勝者はWBC1位シーサケット・ソールビンサイと対戦が義務付けられている。

井岡、田中の勝者は当然ここらあたりとの対戦を模索していくことになるのだろう。

バンタム同様、こちらも興味が尽きない。

村田諒太も手ぐすね引いていることだろう。

今の所来年3月に試合を行うとだけアナウンスされている。

対戦相手は未定。

悲願のカネロ、GGG戦のどちらかとの対戦は実現するのか。

年齢的にも早く決まって欲しいだろう。

来年はコロナの影響を出来るだけ受けずに試合が行われることを願うしかない。

 

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