ホンダラストイヤーとなる今年のF1。
相変わらずWithコロナの状況下での開催となるが、今年は3月28日バーレーンでの開幕から23戦開催が決まっており、昨年よりも見通しは明るい状況だ。
昨年中止の日本GPも今年は10月8日から鈴鹿で開催予定になっている。
そんな中、各チーム今年のマシンの出来栄えが明らかになるプレシーズンテストが1週間後に近づいてきた。
例年バルセロナで行われるプレシーズンテスト。
今年は開幕戦が行われるバーレーンで実施されることになっている。
各チームは周回を重ね少しでも多くのデータを集積することが大切だ。
運命の分かれ道と言って過言ではない。
今年は3日間だけ開催で、昨年の2回6日間よりさらに短くなってしまう。
一昨年までは2回開催で各4日間の合計8日テストに費やしていたことを考えると極端に少ない。
一人当たり1日半しか運転できない。
それでもテストはとても重要だ。
一昨年ガスリーがテスト期間中に2度のクラッシュを起こし、これがレッドブル躓きの要因のひとつになったと言われた。
ここで見つけた問題点を初戦までに解決することでスタートダッシュが可能となる。
万が一まともにテストを走れないチームがあったとすれば、それは限りなくコンストラクターズで下位が約束されてしまうことになってしまう。
各チーム今年のマシンのお披露目も終わり、あとはテストを待つだけだ。
今年はホンダラストイヤー以外にも見どころが多い。
昨年最終戦アブダビGPでポールトゥウィンを成し遂げて、今年への期待が膨らんだレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペン。
僚友にセルジオ・ペレスを迎えたことで超協力なペアは誕生した。
メルセデスは確かに強いがコンストラクターズはレッドブルの方が強力だ。
理想はマックス・フェルスタッペンのワールドチャンピオンが成った上でコンストラクターズも取るということだが、それもこれも来週のテストでそれが夢物語なのかそうでないのかがわかる。
メルセデスはルイス・ハミルトンが8度目のワールドチャンピオンを狙う。
あえて1年契約にしたハミルトンはメルセデスではやり尽くした感があるのだろう。
ハミルトンの動向は当然フェルスタッペンにも影響を及ぼす。
2022年に向けて今年以上にドライバー移籍が話題となる可能性がある。
昨年大失速したフェラーリも黙ってはいないだろう。
シャルル・ルクレールもかすんでしまうフェラーリとしての大スランプ。
果たして今年復活成るのだろうか。
ベッテルが去り、カルロス・サインツをパートナーに向かえたルクレール。
マシンさえ整えば、強力なコンビなので浮上は十分考えられるが果たして。
ミッドフィールド争いも熾烈で場合によってはこの中から今年もフェラーリを脅かすチームが出てくるかもしれない。
移籍したダニエル・リカルドとランド・ノリスのマクラーレンはPUをメルセデスに変えたことが吉と出れば3強に割って入る最有力候補だ。
ピンクメルセデスと揶揄されたレーシング・ポイントはアストンマーティンに代わっても変わらず速さを発揮出来るのか。
2014年の小林可夢偉以来の日本人ドライバーとなる角田裕毅はセンセーションを巻き起こしてくれるのか。
昨年初優勝を果たしたピエール・ガスリーと共にアルファタウリホンダを押し上げてくれる戦力となるのか。
このほか移籍のセバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソの復帰、ミハエルの息子ミック・シューマッハF1デビューなど話題は尽きない。
しかしそれもこれも、プレシーズンテストを無事に通過してこその話題。
各マシンの出来に今からワクワクドキドキだ。