世界フィギュア開催日の3月22日が迫ってきた。
本来ならオリンピック前年の大会ということで大きく盛り上がるところだが、現状は本当に開催されるのだろうかと心配の方が先に立つ。
ここにきて開催国スウェーデンでは変異株による感染者が急増。
ロックダウンの可能性も取りざたされている。
フィギュアスケートはコロナの影響を最も受けた競技の代表格だ。
今シーズンの大会はまともに行われていないし、2年連続で世界フィギュア中止も十分あり得る流れでここまで推移してきた。
しかし今年はオリンピック前年。
選手にとっても運営側にとっても大切な年。
是非とも開催したいだろう。
オリンピック前年ともなれば本番を見据えたプログラムを選手は作り上げてくる。
今年の世界フィギュアで表彰台に立てれば本番に向けて精神的優位を保てるし、ジャッジにも好印象を与えることが出来る。
運営側としてもオリンピックの出場枠がここで決まるので何としても開催したい。
ところが今年は何もかも異例のまま世界フィギュアを迎えることになった。
コロナパンデミックの猛威はさらに加速し、ほとんどの大会が中止か運用変更。
ワールドスタンディングも今シーズンの大会はポイント加算対象外となったので、最新のランキングが昨年9月18日時点の物だ。
個々の選手が現在どういったコンディションでいるのか正直わからない。
ランキング1位は男女共日本勢(羽生、紀平)だが、そもそも加算対象となる試合数が選手間で異なるので額面通りとはいかない。
とは言うものの全日本(ポイント加算対象外)での二人の演技が素晴らしかったのは紛れもない事実。
紀平はクワドを成功させたし、羽生のフリーは文句のつけようがなかった。
(個人的に羽生の「天と地と」は羽生史上最高のプログラムと思っている)
このまま世界フィギュアが行われれば、二人は有力な世界チャンピオン候補だ。
しかし、順調に大会が消化されていたならば、勢力図は全然違う物になっていた可能性もある。
羽生と紀平は今季この1試合しか出場出来なかったが、それが吉と出たように思う。
羽生の足の状態はここ最近で最も良いように見える。
紀平もシニアデビュー以来試合に出ずっぱりで、自粛期間が吉に出たと考えられる。
世界フィギュアでは、試合数が少ないことが個々の選手にどのような影響を与えるのか見当がつかず、例年以上にSPの出来が重要になってくる。
SPで失敗すれば、得点が高いフリーであっても挽回は難しいだろう。
逆に言えばSPで必ず上位に位置することが表彰台への絶対条件。
トップとの得点差は一桁が限界。
10点以上差をつけられると挽回は極めて難しいと考えないといけない。
今シーズンフィギュアスケートについては動向をほとんど注視出来ていなかったので、遅ればせながら今から情報を入れていきたい。
それよりほんとに開催出来るの?