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東京オリンピック 感じたことをそのままに⑦ 大会4日目 男子体操団体堂々の銀 柔道大野最強を証明 卓球混合ダブルスで日本金 史上最年少金も!

ひとつ疑問があった。

大会何日目というは開会式が起点だが、式典前の競技の扱いは?って考えすぎか。

公式な基準があるのだろうが深く考えても仕方がなさそうだ。

とは言う物の、大会何日目という表現は整理するのに便利なので、この拙ブログも開会式起点基準に則して表現していくこととする。

それにしても見たい競技が重なるのでチャンネルのザッピングが大変だ。

昨日(26日)も男子体操団体と卓球混合ダブルスはもろに時間が重なっていたので、団体を見終わって卓球を見ることになってしまった。

大会4日目

男子体操団体

体操は技の難易度を示すDスコアと美しさを示すEスコアの合計点で争う。

この方式になって長いのでかなり馴染んできたが、10点満点と違い得点差が細かくて、僅差で競っている場合採点結果が出るまで選手本人も順位が全くわからない。

もちろん会場やテレビで観戦する人も固唾をのんで見守るしかない。

リオ五輪の個人総合の内村選手とベルニャエフ選手の争いもそうだし、今回の男子団体もROC(以後ロシア)と日本の金メダルの行方は全くわからなかった。

最後の床の得点が出るまでロシア選手が当然のことながら祈るような表情をしていたが、見ている方も心臓に悪い。

結局0.103の超僅差でロシアが金メダルを獲得したが、体操競技の採点基準の複雑さは私のような素人にはわからないので、出た得点を受け入れるしかない。

ひとつ間違いないのは日本の体操は美しさをより追及していて、ロシア、中国はどちらかと言えばDスコアを重視しているということだ。

日本体操の美しさは他国の追随を許さない。

この0.103点差は競馬で言えばハナ差だ。

全6種目18試技のどこでも縮めることが出来る点差。

腕が曲がっていた、膝が曲がっていた、技の高さが不十分だった、着地で足が乱れた等々、数多い小減点ふたつだけの差だ。

上位3か国はミスらしいミスはなかった。

日本も全ての選手が最善を尽くしたので半分は悔しいだろうが半分は満足なはずだ。

まだ個人総合も残っているし、橋本選手は充分に表彰台を狙えるし、あとはちょっとした綾でメダルの色が何色になるか決まるって状況だろう。

それにしても日本は全員が初出場。

こんな編成になるのは過去にはなかったと思う。

年齢も一気に若返った。

本来ならエース格となっているべき白井健三選手は既に引退。

リオ以降Eスコアの減点を厳しくとる傾向をもろに受けて修正が出来なかった。

内村も鉄棒一本に懸けた。

正直ここまでの結果を残せるとは思ってなかったので、銀だったとしても私からすれば賞賛しかない。

東京が1年延期になったのでパリまでは3年。

3年なんてあっという間だ。

今回の4人が代表になるとは限らないが、内村が現役を去って本当の意味での新生日本が新しい時代を作っていくことになるのだろう。

卓球混合ダブルス

体操男子団体を終わってチャンネルを回したら混合ダブルス決勝だ。

水谷隼選手と伊藤美誠ペアが中国ペアを相手にゲームカウント3対2でリードしていて一気に緊張感が高まってしまった。

戦前混合ダブルスは中国に出遅れ感があり、日本にチャンス有りと言われてた。

しかし何と言っても相手は中国。

これまでオリンピックで行われた卓球競技は男女合わせてのべ32種目。

その内中国は28個の金メダルを獲得しており正に独壇場だ。

昨日中継で盛んに日本オリンピック初めての金メダルと言ってたようにこれまでは銀が最高だった。

第6ゲームを落とした時、やっぱり中国か~って思ってしまったが、最終ゲームが圧巻だった。

何と連続8ポイントダッシュの8対0と圧倒的優位に立ち、その後じわじわと追い上げられたが最後は伊藤のサービスエースで見事に史上初の金メダル獲得が成ったのだ。

兄妹のような年齢差が功を奏したのか水谷・伊藤の息はぴったりだった。

やんちゃで自由奔放な妹をしっかり者の兄がサポートする。

そんな感じに見えた。

水谷選手は日本唯一の個人でオリンピックのメダルを獲得しているが近年目の不調に苦しまされていた。

今回推薦で代表に選ばれたが、悲願の金メダルを獲得できたのも水谷選手の力が大きかったと思う。

東京オリンピック後に現役引退を公言しているが、やり切った感で最高の気分だろう。 

中国は残る個人、ダブルス、団体と王国のプライドをかけて向かってくる。

地元の利を活かしながらこれを撃破出来るか。

すごい戦いがみられそうだ。

スケートボードストリート女子

前日に男子の堀米選手が初代金メダルに輝いて、この拙ブログでも書いたが、何と女子も日本選手が金と銅で表彰台という快挙。

しかも金メダルの西矢選手は何と13歳!。

日本オリンピック史上最年少!

2位のブラジル選手も13歳で3位の中山選手が16歳。

これを見て考えさせられるのがフィギュアスケートのオリンピック出場年齢制限だ。

もし制限がなかったら浅田真央さんはトリノでどんな成績を残しただろう。

ザギトワはぎりぎり年齢制限に引っかからず平昌で金メダル。

選手の健康管理の観点から決められているんだろうが、試合は出ているので、あまり関係ない気もするのだが。

柔道男子73kg級 女子57kg級

おそらく柔道男子で最も金メダル確実な男。

それが大野将平選手だ。

かつて山下泰裕氏や故古賀稔彦氏も金絶対確実と言われたが、稽古や試合中の負傷で絶体絶命に追いやられながらドラマチックな金メダルを獲得して伝説になった。

しかし大野将平選手は最後決勝戦で延長となり相手選手の粘りにあったが、苦戦という感じでは全くなく堂々たる勝利だった。

柔道絶対金メダル候補選手史上、最も強い柔道を見せてくれた選手だ。

畳の上での落着いた動き、冷静な表情、相手を追い詰めていく様、技の力強さ。

何をとっても王者の風格十分だった。

次元が違った。

女子の芳田司選手。

惜しくも3位決定戦に回ることになったが、決定戦で魅せた内股の切れ味。

過去の女子選手でこれほど美しい内股を見たことがなかった。

切れ味抜群、これぞ内股と言って良い大技だった。

今日は何があるんだ?

 

 

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