15歳の中学生が銀メダルに輝いたソチ五輪男子スノーボードハーフパイプ。
4年後の平昌でもほぼ手中にした金メダルが最終走者ショーン・ホワイトの劇的な滑走でスルリと手のひらから落ちて再び銀メダル。
あれから4年。
平野歩夢は押しも押されぬ第一人者として3度目のオリンピックに帰ってきた。
それにしてもスノーボードハーフパイプほど映える競技はないように思う。
特に今日は好天、抜けるような青空。
選手達は空に向かって高々とジャンプ。
空中で繰り広げられる様々な技。
このショットは誰が何と言おうと最高に映える。
パソコンの背景画面には最適だと思いませんか?
それにだ、必ず映り込むスノーボードのメーカーロゴ。
たとえ国営放送でも制限がない。
どんだけ宣伝になるんだ。
実況中継のアナウンサーが凄い!
とにかくマックツイストだのダブルコークだのバックフリップだの、それに回転数の数字と組み合わせて瞬時に紹介していくのが凄すぎる。
アナウンサーなので当然と言えば当然なのかもしれないが、凄い物は凄いのだ。
試合は平野歩夢の2回目の滑走が思うように得点が出ず、競技仲間からもブーイングが出るほど。
平野本人も点が出なさすぎで怒りが込み上げてきたとのこと。
しかし最終滑走の3本目、2本目と同じルーティンながらより高く、より正確に滑り終え正真正銘のトップ。
3度目の正直で金メダルに輝いたのだ。
15歳のころから変わらぬ静かな物腰。
そのショーン・ホワイトは今日がラストラン。
レジェンドを全員が称える。
レジェンドもまたメダリストを称える。
これぞスポーツマンシップ。
フェアプレイの精神あふれる良いシーンだった。
ショーンからバトンを受け継いだ平野歩夢。
これからは平野歩夢の時代だ。