2020年以降コロナに翻弄され続けるスポーツ界。
高校野球も例にもれず大きな影響を受け続けている。
2020年は春も夏も甲子園大会は中止。
昨年は何とか開催するも、選手のコロナ感染で出場辞退の例もあった。
迎えた今年センバツ。
今年こそは無事にの願いもむなしく直前に京都国際の選手がクラスター。
出場を断念せざるを得なくなってしまった。
蔓延防止はこの21日を持っていよいよ全面解除となるが、これで他校の選手達が感染しないという保証は当然ながらない。
万全の予防をしていてもかかってしまうことはあるのだ。
これ以上辞退校が出ないことを祈るしかない。
大会は本当ならば今日開幕のはずが天候不良により順延。
まるで今大会の波乱を暗示しているかのようだ。
今年は果たしてどこが紫紺の優勝旗を持って帰るのだろうか。
いつもは勝手な推測でベスト8を予想しているが正直今年はわからない。
なので今年は雑誌の情報と過去多く大会を見てきた私の経験即を混ぜて予測する。
高校野球の展望号は数社から発刊されているが、私は小学生のころからセンバツはサンデー毎日、夏の選手権は週刊朝日の増刊号しか買わなかった。
両誌は甲子園大会展望号の老舗だ。
主催新聞社関連の雑誌であり王道だと思う。
そういうことで今年も購入したサンデー毎日増刊号。
出場校の戦力を投手力、攻撃力、総合力で数値化している頁がある。
それによると3校が総合力95点で最高評価を得ている。
何のことはない各地区大会の優勝校が集まる明治神宮大会の優勝、準優勝とベスト4の一角の3校だ。
ついで90点が13校で、95点の3校を足して16校。
この16校が優勝候補と考えるべきなのだろう。
ちなみに90点の13校を北から順に書いてみる。
クラーク記念国際、花巻東、明秀日立、木更津総合、國學院久我山、山梨学院、日大三島、敦賀気比、京都国際(辞退)、天理、市和歌山、高知、大島の13校。
ご存知のようにセンバツは決勝戦までの組合せの山が一回の抽選で決定する。
山を見ると90点以上のチームはAゾーンに4校で共に1回戦から直接対戦。
Bゾーンには3校で内2校が1回戦で対戦。
同様にCゾーンが3校で1回戦の対戦は無し。
Dゾーンが1番多くて5校、内4校が直接対戦ということになった。
結果、15校の内(京都国際辞退)10校が1回戦で直接対戦する。
伏兵が勝ち進む可能性もある組合せだ。
春は投手力と言われる。
球数制限(1週間500球)の導入により、力のある投手を複数持つことが上位進出を果たすには重要な要素になっている。
90点以上の評価を得た15校の内、投手力でも90点の評価を得たのは11校。
11校の内、サンデー毎日の戦力分析を眺めて、拮抗する力のある複数投手を擁していると思われたのが、クラーク国際、木更津総合、大阪桐蔭、広陵、の4校。
他校も複数投手が登板しているが、エースに比べ投球イニングが格段に少ないか、もしくは登板していてもエースに比べて力の差が大きいと判断した。
攻撃力指数は花巻東、山梨学院、大阪桐蔭、広陵、九州国際大付の5校が95点。
私は攻撃力は当てにしていないが高校野球はプロよりは参考になると思っている。
こうして見てくると明治神宮大会決勝戦進出の大阪桐蔭、広陵が双璧となってしまう。
しかし過去明治神宮大会優勝校で翌年センバツも制覇したのは平成14年第74回大会の報徳学園まで遡らなければならない。
明治神宮大会準優勝校を含めて翌年のセンバツ大会に結果が必ずしも直結しない。
しかし大阪桐蔭の2年生投手前田はビデオで何試合か見たがテンポがよく球に力があり、コントロールも合格レベルで気持ちも強い。
控えの投手もレベルが高く、総合力で頭ひとつ抜けているのは間違いない。
失策が多いのが気になるが大阪桐蔭が優勝に一番近い位置に居るのは間違いない。
ダークホースにはここまで全く名前をあげていないが浦和学院を推す。
雑誌評価は思う程点が延びていないが投手も2枚持っているし何より失策が少ない。
初日いきなり登場するが勝ち進めば日程的にゆとりがあり疲労回復が十分出来る。
京都国際の代わりに出場する近江も侮れない。
昨夏も活躍したエース山田の存在が大きく、一時状態が悪かったが今は投げられる状態まで戻っているとのこと。
初戦を乗り切ればこれまた台風の目になり得る。
但し昨夏は2枚看板だったが新チームではどうなのか?
それが心配だが、近江校と言えば夏準優勝した時に3人の投手を擁し継投で旋風を巻き起こした。
監督も同じ多賀監督なので抜かりはないだろう。
最後にベスト8を予想してみる。
浦和学院、九州国際大学付、近江、木更津総合、高知、天理、花巻東、大阪桐蔭。
としておこう。
春はセンバツから!