大相撲春場所が終わった。
幕内優勝は新関脇若隆影。
元大関高安が終盤までリードしていたが結局14日目から決定戦含め3連敗。
特に決定戦では気合十分で若隆影に勝利寸前だったが逆転の投げに屈してしまった。
本来なら大関陣が存在を示さなければならないが合格点は新大関御嶽海只一人だろう。
正代に至っては6日目までに5敗。
そこから何とか巻き返して勝ち越したが褒められたものではない。
貴景勝も休場明けで8勝7敗。
最近3場所ごとに休場してカド番を迎るが、休場明けの成績がだんだん悪くなっている。
故障が完治せず蓄積されてきたのではと心配になる。
3年ぶりに観客を入れて開催された春場所。
無観客、あるいは人数制限下での開催に慣れてしまっていたが、やはり多くの観客が居る中でのスポーツは全然雰囲気が違う。
少しずつ日常が戻ってくることを嬉しく思う。
それが影響しているのかどうか知らないが、土俵上は活気があった。
熱戦が多かったように感じた。
綱取りで抜き出る力士が相変わらず出て来ないが、それはそれとして相撲内容は良かった。
但し、本当に相撲人気が復活するには元気な横綱が東西にデンと構えないといけない。
若隆影は確かに今場所良かったがまだまだ安定して二桁勝つ力は備わっていない。
御嶽海はよく11番勝ったが、もう1場所様子を見なければわからない。
貴景勝は怪我との戦い、正代は期待しろというほうが難しい。
琴ノ若も以前の私なら期待の星としてここに掲げたと思うが、今は半信半疑だ。
いま現在私が掲げる綱候補は阿炎ということになろうか。
それに朝乃山を忘れてはいけない。
復活すればすぐに上がってくるだろう。
あと一人は霧馬山。
ここにきて体重が増加してきた。
なのにスピードは落ちていない。
来場所は再び前頭筆頭に上がってくるだろう。
夏場所が今から楽しみだ。