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将棋 羽生善治順位戦B級1組参加を明言 さらなる深化に期待

将棋の羽生善治9段がB級1組で来年も名人戦順位戦に留まることを明らかにした。

今期A級で9位に終わり29年間在籍したA級を陥落。

フリークラスへの転身を図るかB級で指し続けるか注目されていた。

棋戦の仕組みをご存じない方のために簡単に説明すると、将棋界には八つのビッグタイトルがあり名人戦はそのひとつ。

他の七つの棋戦が参加初年度からタイトルに挑戦することが可能なのに対し、名人戦順位戦C2級から、C1、B2、B1を経てA級に入らないと挑戦資格すら得られない。

各級では10~13戦を戦い、上位3名(B級1組は2名)しか昇級出来ず、どれだけ順調に成績を残しても名人に挑戦するには最低5年はかかることになる。

もちろん昇級だけではなく降級もあるわけで、その戦いは熾烈を極める。

現在将棋界では竜王が最高のタイトルと定義づけられているが、私個人的には名人が最高に栄誉あるタイトルだと思う。

そんな名人戦で羽生9段がA級を陥落する場面を想像したくなかったが2勝7敗では致し方ない。

来るべき時が来たのだ。

現在羽生は8大タイトルを通算99期保持という空前の記録を持っている。

これに次ぐのは故大山康晴十五世名人で80期。

さらに引退した中原誠十六世名人が64期で続くが、現役では渡辺明現名人の30期が最高で、如何に羽生9段が突出しているかがわかる。

そんな羽生だが通算タイトル99期はいかにもきりが悪い。

本人はそんなにこだわりを持っていないかもしれないが、将棋ファンからしたら何が何でも通算100期を達成して欲しいだろう。

羽生もいつの間にか51歳。

降級を機にフリークラスに転身して日程的に余裕を持たせ体力を維持しながら他のタイトルを目指す・・・という心境に至っても支持するファンは多かったはずだ。

しかし羽生はB級で指し続けることを選んだ。

発表の席上「開幕までにコンディションを整えて迎えられたらいい」と語っている。

ヤル気だ!

まだまだ老いる訳にはいかない。

過去将棋界の常識を次々と破ってきた羽生善治

A級返り咲きを含め、通算100期を目指してのタイトル挑戦、来期の羽生善治はどんな復活劇を見せてくれるのか。

楽しみでならない。

 

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