両リーグ雑感
プロ野球も各球団３５～４０試合を消化。
球団事情も見えてきたし、開幕前の想定と異なる状況下で戦わなければならないチームもあるだろう。
選手の能力はある程度分かっているし、元々力のある選手が額面通りの成績を残すとすれば、チームとしてどの程度の成績を上げられるかは誰でも想像がつく。
もちろん監督はそれを正確に把握していなければならないし、そこらあたりの計算違いが生じた場合は選手起用も含めての采配がクローズアップされることになる。
そういう意味で現在最も計算が狂ったのは誰が見ても阪神だろう。
元々力のあるチーム。
開幕戦で十中八九手にしていた勝利をものに出来なかったことが、あれほどチームの歯車を狂わすことになってしまうとは、団体競技は本当に難しい。
先週も2勝2敗2中止となかなか波に乗れない。
もう１チーム計算とは違うだろうって球団はロッテ。
振りむけば日本ハムって状況で、ゲーム差も僅かに１。
思えば４月１７日の日本ハム戦。
佐々木朗希が２試合連続完全試合をやりかけた試合を勝てなかった。
あの試合を勝っていればその後のチーム成績は違っていただろう。
その試合に負けて借金生活に入って以降ジリジリと成績を下げてきた。
阪神もロッテもホームの応援が熱い。
このまま終わるとは思いたくないが。
先週の巨人
スコア
5/10 対ＤeＮＡ １対３ ●
5/12 対ＤeＮＡ ４対１ 〇
5/13 対中日 ５対２ 〇
5/14 対中日 ７対６ 〇
5/15 対中日 ３対９ ●
主な打者の成績
ポランコ １９打数１１安打 打点５ .５７９ .２８２
岡本 １２打数１安打 打点１ .０８３ .２４３
中田 １６打数５安打 打点７ .３１３ .２１２
丸 ２１打数６安打 打点２ .２８６ .２６３
ウォーカー １８打数５安打 打点０ .２７８ .２９３
大城 １５打数４安打 打点２ .２６７ .２６３
中山 １８打数４安打 打点０ .２２２ .１９２
増田陸 ３打数２安打 打点２ .６６７ .４２９
廣岡 １０打数０安打 打点０ .０００ .１８４
立岡 ５打数１安打 打点０ .２００ .１４３
岸田 ４打数１安打 打点０ .２５０ .３３３
週間チーム打率 １５７打数４１安打 .２６１ .２４６
※赤字は今季通算打率
投手成績
5/10先発 山崎伊（負） ６回 自責点３ ３．０４
5/12先発 菅野（勝） ６回 自責点１ ３．４３
5/13先発 戸郷（勝） ７回 自責点２ ３．７４
5/14先発 シューメーカー５回 自責点３ ３．０３
5/15先発 高橋（負） １回2/3 自責点３ ３．７１
週間先発防御率 ２５回2/3 自責点１２ ４．２１ ３．５８
週間ブルペン防御率 １８回3/1 自責点７ ３．４４ ３．６４
※赤字は今季通算防御率
感想
先週火曜日に敗れた時点で直近１０試合１勝９敗と昨年後半の大ブレーキの悪夢がよみがえった人は多かっただろう。
その翌日が変則の休養日だったが、これが流れを変えてくれたのかどうか知らないが、木曜日に復帰したエース菅野が気力の投球を見せて勝利。
ここで負けていたらズルズルと底なしの沼に入り込んでしまっていたように思う。
翌実の中日戦では話題になった中田の送りバントとホームラン。
さらにポランコの打撃開眼などで粘る中日を突き放した。
さらに土曜日には中田が起死回生の逆転グランドスラム。
ここで完全に流れに乗るかと思った日曜日に高橋が期待を裏切る散々な投球。
結局先週は３勝２敗とひとつ勝越しという結果。
１０戦１勝９敗のツケはそう簡単には返済できない。
ヤクルトが４月２日以降３連敗がなく連敗も２回だけでコンスタントに勝って少しずつ貯金をふやしておりいつの間にか首位に立った。
昨年中盤以降に見せた地味な進撃を今年は早くも見せており、優勝経験を得て選手も自信をつけており、これ以上走らせてはいけない。
そのヤクルト。
失策数が１７とセリーグで最も少ない。
パリーグの首位楽天も失策は僅かに６！で当然パリーグで最も少ない。
これに対し巨人の失策は何と３２と断トツに多く１２球団で最も多い。
昨年まで鉄壁の守備陣を誇ったのと様変わりだ。
原監督もその辺は意識しているようで無様な失策をしでかした廣岡を抹消。
日曜日も増田陸、北村がエラー。
エラーはやらなくても良い点を相手に与えてしまい敗戦に直結する。
今の守乱が続く限り、巨人の浮上は有り得ないと断じて良い。
明るい話題は吉川の復帰が思ったより早まりそうなこと。
既に二軍で復帰して５打数４安打と好調を持続しているようで、早ければ今週中に１軍に復帰してくると思われる。
今週は広島と阪神相手に６連戦。
阪神には前回ホームの対戦で３連敗。
下位球団との対戦での負け越しは絶対に避けないといけない。
最大１１あった貯金も今は５に目減りしている。
何としても４勝２敗のペースで乗り切りたい。
ではまた来週。
