今回のテーマはチーム作りについて。
攻撃的か守備的か、どちらが優勝への近道なのか。
これはもう、私の拙ブログを読んでくださってる方ならお見通しだろう。
先に結論を書くと、私は絶対に守備重視のチーム作りを目指すべきと思っている。
セ・リーグCSファイナルステージ第3戦。
阪神3点リードで迎えた7回の守備。
ツーアウト1塁から死球、四球で満塁。
ファーストゴロをマルテが悪送球で二人生還。
ピッチャー青柳から浜地に変わって四球で満塁。
ボテボテのピッチャーゴロを浜地がファーストに悪送球。
これがまたとんでもないグラブトスで走者一掃。
ピッチャーへの内野安打で3点献上なんて想像力を試される結果だ。
リーグ失策数は最多の86。
結局この4年間チームの弱点は矯正されなかった。
新監督の岡田は就任会見で早速守備の強化をぶちまけた。
岡田監督わかってらっしゃる。
元々怖い阪神は来季益々難敵として立ちはだかるだろう。
さて巨人だ。
昨年まであれだけ固い守備を誇っていたのに今年は最後阪神に抜かれたが、それまではリーグ最多の失策数を誇って(?)いた。
リーグの順位を見ても1位ヤクルト2位DeNAは失策数が60台と少ない。
じゃあ中日も60台なのにどうなってんだって突っ込みが聞こえるが・・・。
阪神は守備位置を固定せずユーティリティプレーヤーを作る方針だった(と聞いた)ことが守備力向上につながらなかったようだ。
確かに巨人も内野のキープレーヤー坂本の怪我による離脱が他の選手に与えた影響は大きく、選手をとっかえひっかえしていたし、ウォーカー、ポランコの守備は危なっかしくて、他の野手の負担が大きくなったのは想像に難くない。
守備の破綻は相手にやらなくてよい点を与えるのでチームのダメージは大きい。
それに比べてチーム打率は過去に遡っても、毎年どこも250前後でほぼ固定されている。
三冠王がいても、3割打者が複数いても、打撃10傑にひとりしか入らなくても。
チーム全体ではほとんど差がなくなってしまう。
攻撃は各打者が打順に与えられた役割を適切に果たせば3~4点は取れる。
投手指標でQS率(先発投手が6回以上投げて自責点3以下に抑える)が重要視されるが、これは先発が3点に抑られればブルペン陣が揃っておれば負けることはないということなのだ。
ここに現代野球の理想的展開が見て取れる。
4点取って相手を3点に抑える。
何も10点、15点取らなくても良いのだ。
初回に先頭打者が四球を選び、2番が送りバント、3番がタイムリーヒット、4番、5番、6番が長打の競演で4点を奪い取る。
先発投手が6回を投げて3点に抑え、7回、8回と中継ぎ陣が抑え、9回をクローザーが締めて勝利。
これが理想の勝ち方だ。
確かに打ちまくって勝つ試合は華々しく見た目も派手で魅力的だ。
しかし投手が好投し、完璧な守備でピンチを未然に防ぐ野球。
本来これが最も見応えがある。
投手を含めた守備力が整備されたチームが優勝にもっとも近い。
ん!間違いないね。
皆さんそう思いませんか。