オリンピックも最終盤。
ここにきて金メダル量産で、とあるアメリカの機関が予想した13個を一気に上回った。
特に終盤にきてレスリングのメダル量産が凄い。
既に金5個、銅2個だが、決勝戦を控えている選手もおり更に上積みされる。
金5個は1964年東京大会、2021東京大会に並ぶ最多タイだが、これを更新する可能性が強い。
元々レスリングは柔道、体操と並んで日本のお家芸でメダル獲得も多い。
しかし、アテネ以降は女子の活躍が目覚ましく、男子は精彩を欠いていた。
が、今大会は男子の活躍が目覚ましい。
バルセロナ以降獲得した金メダルは僅か2個。
それが今大会、今日現在既に金3個。
先陣を切った東京大会銀メダルの文田選手が、ドラマチックな金メダルを取ったことで、男子チームの空気が行ける!という雰囲気になったんだろう。
こういった流れはとても大切だ。
東京大会以降一度は引退を決意し、復帰してからも得意のそり投げを封印していた文田選手が準決勝で逆転のそり投げを決めて勝ち抜いた時に流れが一気に文田選手に、日本勢に来たんだと思う。
五輪初出場の日下も攻めに徹し、相手に主導権を渡すことが一度もなかった。
フリーの樋口もリードを許したが、焦ることなく自分を信じて攻め続け同点、終盤にリードを取って優勝。
女子は連覇を狙う須崎選手がまさかの1回戦負け。
呆然とするインタビューでの須崎選手だったが、相手選手が決勝に進んだことで復活。
最終的に銅メダルを取れたのは須崎選手にとって救いになったと思う。
藤波選手については見た目とのギャップが大きすぎて毎回驚かされる。
ニュータイプの霊長類最強選手だと思う。
一度はオリンピック競技から外される可能性があったレスリング。
様々なルール変更が認められたんだと思うが、五輪競技として残った。
競技時間が昔に比べて短くなり、選手も常にアグレッシブに動く。
レフェリングもテキパキとして威厳も感じられ、ジャッジも早い。
やはりレスリングはオリンピックに無くてはならない競技なのだ。
日本勢にとっても、男子の突然(と言って良いと思う)の復権は頼もしい。
柔道のような団体戦があっても面白いと、無責任に思ってしまう。