昨日、北の富士さんが死去したことをニュースで知った。
1年以上大相撲の解説に姿を見せなくなって「今場所も北の富士さんは休場です・・・」という断りもいつのまにか聞かなくなって心配していたが、あの名解説を聞くことは、もう叶わなくなってしまった。
残念だ。
長く大相撲を見ているが、実は私が一番最初に応援した力士は北の富士関なのだ。
北・玉時代と呼ばれた。
玉の海(玉乃島から改名)は横綱昇進後、四つ相撲を完成させる。
右四つになれば、絶対に負けなかった。
それに比べてやや安定感に欠けるが、スピード豊かで時にスリリングな相撲を取る北の富士に魅力を感じた訳だ。
貴ノ花(先代)戦の行事泣かせの大熱戦は今も語り継がれる。
玉の海の死後、一人横綱を長く務め、輪島、琴櫻の綱昇進と北の湖の成長を見て引退。
優勝10回は歴代11位タイ。
全勝優勝回数3回も6位タイ。
堂々たる成績だ。
その後大相撲中継の解説へと進んだ訳だ。
解説陣はそれこそ多士済々。
かつての神風さん、玉ノ海さん。
今日あたり、中継を見ると玉ノ井親方も上手い。
そんな中、やっぱり北の富士さんの解説は唯一無二だった。
とにかく粋。
もう北の富士さんの解説が聞かれないのは寂しい限りだ。
合掌