熾烈を極める戦いが繰り広げられる全日本選手権が始まる。
全日本は世界選手権やオリンピックの代表選考を兼ねており、会場全体が緊張感に包まれる特異な大会だ。
さらに上の大会を狙う選手、全日本のリンクに立つことを大きな目標としてきた選手。
どの選手も全日本でベストのパフォーマンスを発揮出来るように仕上げてくる。
ここ十数年、日本選手の層が厚くなり、世界選手権よりも見ごたえあるハイレベルの戦いが繰り広げられている。
最大の関心はやはり世界選手権の代表争い。
シングルの代表枠は男女ともに3名。
選考基準は以下のリンクから参照願いたい。
https://www.skatingjapan.or.jp/common/img/info/20240923_FS_senkokijun.pdf
複雑に見えるが、代表切符を得るには全日本で表彰台に登る事が必須だ。
優勝すれば即内定となる。
男子は余程の事が無い限り、1~3位の選手が選考されるだろう。
その選手は鍵山、佐藤、三浦の3選手と予想する。
問題は女子。
クローズアップされるのが島田麻央選手の存在だ。
彼女は年齢制限により世界選手権に出られない。
しかし実力は折り紙付きで、3位以内に入っても全く驚かない。
実際、可能性はかなり高い。
島田以外で表彰台に上った二人は選ばれるとしても、あとひとりが問題。
ひとつずつ選考基準を見てみよう。
GPファイナル上位2名は千葉と坂本。
シーズンベストスコア上位3名は、坂本231.88、千葉212.54、樋口206.08と続く(注:島田は224.68)。
ワールドスタンディング上位3名は坂本(1位)吉田(4位)千葉(8位)。
シーズンワールドランキング上位3名は千葉(2位)坂本(3位)吉田(4位)。
全日本はISU公認ではないので、ベストスコア、ランキングは変わらない。
こうしてみると、坂本、千葉、吉田が一歩リードしているようだ。
いずれにしてもミスは命取りになる。
過去の全日本を振り返ると、ほとんどの選手がミスをしない。
それは、一見華やかなフィギュアスケートのイメージとは全く異なる、極限状態の中で死闘が繰り広げられるのだ。
そういった、失敗が許されない状況の中での、各選手のバストパフォーマンスを堪能したい。
それが全日本の正しい見方だ。
尚、織田信成選手が西日本選手権を制して全日本に復活する。
SPではマツケンサンバで演技するようで、おそらく放映されると思われ、これも楽しみだ。