今年も正月の一大スポーツイベント箱根駅伝が行われた。
優勝は青山学院が昨年に続き連覇。
ここ11年間で実に8度目の総合優勝。
年々箱根の上り下り、即ち5区6区の各校の出来が結果に直結するようになってきたが、今年は特にその色合いが濃かった。
青学は5区で若林、6区で野村が共に区間新の快走。
5区で45秒差を逆転し、2位中央大に1分47秒差をつけて往路優勝。
6区はその差を3分49秒まで拡大し、この時点で勝負あったの印象だ。
7区で駒大佐藤の激走があり6区の貯金を使い果たすが、何しろ青学は選手層が厚い。
原監督史上初の1年生アンカー小河原までもが区間1位で走り、危なげなく総合優勝。
今一つ調子が上がらない区間もあったが、力で他校をねじ伏せた印象だ。
青学を追った駒大も復路5人が安定した走りを見せて復路優勝と意地を見せた。
青学8度の優勝は全て原監督下でのもの。
インタビューで原メソッドを作り上げたと語ったが、原監督もいつの間にか57歳。
この3月には58歳となる。
レース後、近い将来監督を次世代に譲ると宣言。
原監督が青学だけでなく他校に与えた影響は大きく、日本陸上競技界の意識向上にも寄与したと言って過言ではない。
かつて駅伝は必ずしもマラソンには結びつかないという声があった。
当時は駆け引きが過ぎて、各選手が牽制しあうことが多かったからと私は思っている。
しかし、青学黄金時代になり、明らかにスピード優先のレースに駅伝は変わった。
今のマラソンはスピードがないと勝てない。
箱根は全区間20キロを超える。
それを走り抜けるには、スタミナと共にスピード向上の練習を積む必要がある。
これが直接マラソンの強化につながっている。
國學院大の平林は先の大阪マラソンで、初マラソン日本最高記録の2時間6分18秒で駆け抜けた。
今後は更に駅伝の重要性が増すだろう。
それにしても、駅伝は結果はもちろん、いくつものドラマが満載だ。
日テレが、駅伝の放送に力を入れるのも理解出来る。
予選会から始まって、往路、復路、総合の各優勝争い。
襷をつないでいくチームプレー。
シード権争いに、繰上げスタート、今は給水までもがクローズアップされる。
実に魅力的で、ほぼ完成されたコンテンツと言える。
来年青学は山登り、山下りの両ランナーが卒業する。
選手層は厚いが、両選手の穴を埋めるのは簡単ではない。
対して復路優勝の駒沢はその復路メンバーが全て下級生。
来年は絶対に優勝と誓っているだろう。
迎え撃つ青学。
もちろん國學院大、早稲田、創価、中央、東洋、城西など他校も黙っていない。
来年の箱根はもう始まっている。