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2025世界フィギュアスケート選手権女子 シン・アリサ優勝と日本ミラノ五輪3枠確保

フィギュアスケート選手の最大目標、世界選手権が終わった。

今回と次回の2回に分けて女子、男子シングルについて感想を。

今日はまず、女子シングルについて。

何と言っても3年ぶり復活のアリサ・リュウの優勝に尽きる。

66年ぶりの世界フィギュア4連覇を狙った坂本選手は惜しくも2位。

この差は心底楽しそうに演技するアリサと、難しいプログラムで、楽しく演技する余裕がなかった坂本の違いだったように思う。

13歳で全米優勝。

女子で史上初の4回転と3Aを同時に跳ぶなど、天才少女と呼ばれたアリサ・リュウ

突然競技から引退した時は、びっくりを通り越してWhy!って気持ちだった。

ところが今シーズン3年ぶりに復帰。

NHK杯で、復活したアリサを見て驚いた。

少女から大人の女性へと大きな変化を遂げていたからだ。

最初は誰だかわからなかった。

そのNHK杯で見せた演技は素晴らしかった。

4回転は跳ばない。

しかし、そこには、ただ単に戻ってきただけではない、魅力倍増のアリサが居た。

あれから4か月。

アリサ・リュウは完全に復活していた。

NHK杯に比べ、スピードもジャンプの切れもスピンの美しさも、そして何より観衆を引き付ける魅力も全て上積みされていた。

4大陸をを含め、試合をしながら試合勘を取り戻してきたのだろう。

確かに天才少女と呼ばれていた頃のアリサ・リュウは凄かった。

しかし今回、アリサ・リュウは、シン・アリサとして帰ってきた。

これほどに体形が変わっても、世界のトップで居続けられる選手を私は知らない。

確かに4回転を跳べることは大きな武器であり、それもフィギュアスケートの魅力だ。

でも、今回のアリサの演技を見ていると、これこそが本当のフィギュアスケートだと思ってしまう。

SP、フリー、もちろん総合も全て自己ベスト。

フィギュアスケートは4回転だけではないことの証明だ。

もう一つ今大会で注目していたのは、日本勢のミラノ・コルティナ五輪3枠確保が成るかということ。

実は4大陸を見て、少し不安に思っていた。

多くの選手が体調を崩していたこともあってか、日本勢の成績が伸びなかった。

4大陸での千葉百音選手の緊張ぶりは、画面からも伝わってきて(これは全日本でも感じていたが)世界選手権でも緊張で力を出せないのでは・・・との不安もあった。

だが、その心配は杞憂に終わった。

フリーこそ昨シーズンの4大陸で出したパーソナルベストに僅か及ばなかったが、SPとトータルでは自己最高得点を記録。

3枠確保に大きく貢献した。

樋口新葉選手も持てる力を出し切った。

実は今回のフリーは、樋口選手史上最も好きなプログラム。

怪我によるブランクはあるが、長くトップ選手として活躍してきた樋口。

最近では、今年が最も安定しているように思う。

可能ならば来季オリンピックシーズンも、フリーは今年のプログラムに3Aを復活させた演技構成で臨んで欲しいがどうか。

最後に坂本選手について。

残念ながら世界選手権4連覇の偉業は成らなかったが、今年は来季に迫った五輪に向けて、あえて難しいプログラムに挑戦していた。

シーズン初めは、まだ手の内に入れられておらず、滑るのに精一杯の印象だった。

それがどんどん音楽と動きがマッチしてきて、今回の世界選手権では、ほぼ自分の物にしていたように見えた。

演技終了後の坂本選手の喜びようは、やり切った充実感を感じ取れた。

アリサ・リュウとの差は、ほんの僅か。

来季は坂本選手が得意とするスピードと、大きなジャンプを活かしながらも、彼女が持つ明るいキャラクターを見せられるようなプログラムを作って欲しい。

そうすれば、五輪での金メダル獲得も十分チャンスがある。

 

次回は男子シングルと、りくりゅうペアの事も少し。

 

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