プロボクシング前WBOスーパーフライ級チャンピオン。
史上最速で4階級制覇を成し遂げた田中恒成選手が引退を表明した。
ボクサーにとって最も大事な目の怪我が原因ということなので、これは致し方ない。
結果的に最後の試合となったプメレレ・カフ戦も、試合後に手術することを決めていたほどの重傷だったようで、現役を続行すれば失明の可能性もあったとのこと。
これからの人生の方がはるかに長いのだから、賢明な判断だ。
田中選手は2013年デビュー。
私が田中選手を初めて知ったのはデビュー4戦目。
10RKOで原選手に勝利。
この時の田中選手のパンチスピードが尋常じゃない速さ。
打ちだしたら止まらない高速パンチに度肝を抜かれた。
その次の試合の世界王座決定戦で勝って日本史上最速5戦目での世界ベルトを奪取。
勢いは止まらず、その後ライトフライ、フライと階級を上げつつ、世界最速タイの13戦目で3階級制覇。
さらに4階級制覇を狙って、当時のWBO世界スーパーフライ級チャンピオン、あの井岡一翔と対戦したが、井岡の上手さが際立つ試合となり、KO負け。
その後1年のブランクを経て、ノンタイトル戦4戦をはさみ、空位となっていたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に勝って世界最速で4階級制覇を成し遂げた。
井上、中谷、井岡がクローズアップされる中、田中選手も遜色ない強い選手で、目の病気さえなければ、まだまだ強いチャンピオンとして君臨していたことだろう。
しかし、その高速パンチや、常に激しいファイトを繰り広げてきた田中恒成選手は、記録はもちろん、ボクシングファンの記憶に留まり続ける名選手だったと言える。
今言えるのは、お疲れ様!
これしかないだろう。
田中恒成選手戦績 22戦20勝(11KO)2敗